ガードハロー

ガードハロー(Guard Halo)は、2022年10月まで花王から発売されていたオーラルケア製品。医薬部外品。1970年9月発売開始[1]

花王の前身である花王石鹸( - 1976年、1985年4月 - 1985年9月)・花王コルゲートオーラルプロダクツ(1977年 - 1985年3月)から商品名を変えずに52年販売されてきたブランドである。1985年10月以降は花王から販売されていた。

概要

2022年10月の販売終了時点ではフッ素(モノフルオロリン酸ナトリウム)が配合された歯磨き粉で、ペパーミントの香味となっている[2]。2017年、これまで配合されていた殺菌剤(塩化ベンゼトニウム)を省く処方変更が行われた。1980年代の時点ではフッ素は配合されず、薬効剤アラントイネートやスパイシーミントが配合されていた。

「ガードハロー」に先駆けて、1967年11月、「ハロー」110gが発売開始となっている[3]。「ガードハロー」は1970年9月に110gの製品を発売開始した[1]。当時のものは薬効剤アラントイネートを配合した歯槽膿漏予防歯磨きという触れ込みであった[4]。1972年2月17日、「ガードハロー」などの新製品記者発表が銀座東急ホテルで開かれ、同年3月、「ガードハロー」180gがラインナップに追加された[5]。1975年10月21日、「ガードハロー」特大型250g発売[5]。1979年10月、「ガードハロー」は「コルゲートⅡ」(「コルゲートMFP」から改称)とともに特許ラミネートチューブ入りに変更となった[6]。1985年10月、「ガードハロー薬用つぶ塩」110g、180gを発売[6]。1997年10月6日、「ビタガード」から改称した「ガードハロービタッシュ」スタンディングチューブ80g、150g、チューブ箱入り150g発売[7]

1974年、テレビコマーシャルの"近頃気になることがある"のフレーズは流行語にもなった(ボーカル一谷伸江、作曲喜多嶋修[注釈 1]

1977年から1982年のテレビCMではライオンデンタークリニカと同じく歯垢(しこう)を表現していた。1985年までは「ガードハロー」のCMがテレビで放送されていたが「ガードハロー薬用つぶ塩」発売以降は放送されなくなった。

花王が発売する他のオーラルケアブランド(クリアクリーンピュオーラディープクリーン、つぶ塩)への集約のため、2022年10月末をもって製造終了となり、約52年の歴史に幕を閉じることとなった[8]

CM

ガードハロー

ガードハロー薬用つぶ塩

受賞

  • 1974年7月1日 - 「ガードハロー」テレビCM(ネコ)により、電通賞「テレビ広告家庭品第1部門賞」を受賞[5]
  • 1974年10月18日[5] - 一谷伸江出演「ガードハロー」ラジオCMにより、ACC・CMフェスティバル「第14回CM音楽部門ACC賞」を受賞[9]
  • 1978年3月 - 「ガードハロー」は「マジックリン」の広告とともに「第17回消費者のためになった広告コンクール」優秀賞を受賞[5]

脚注

注釈

  1. ^ このCMソングはCDアルバム『オリジナル版 懐かしのCMソング大全(4)』(ユニバーサル ミュージック、2000年、品番TOCT24523)に収録されている。

出典

  1. ^ a b 花王石鹸(株)『花王石鹸八十年史』(1971.01) - 渋沢社史データベース
  2. ^ ガードハローとは - コトバンク
  3. ^ 花王石鹸(株)『年表・花王90年のあゆみ』(1980.10) p. 174 - 渋沢社史データベース
  4. ^ HITNET(ヒットネット)産業技術史資料共通データベース
  5. ^ a b c d e 花王石鹸(株)『年表・花王90年のあゆみ』(1980.10) - 渋沢社史データベース
  6. ^ a b 花王(株)『花王史100年 : 1890-1990年. 年表/資料』(1993.03) - 渋沢社史データベース
  7. ^ 花王(株)『花王史年表 : 1990-2000年』(2000.11) - 渋沢社史データベース
  8. ^ “花王の歯磨き粉「ガードハロー」生産終了に 半世紀以上にわたる歴史に幕”. J-CASTニュース. (2022年9月13日). https://www.j-cast.com/trend/amp/2022/09/13445730.html 2022年9月14日閲覧。 
  9. ^ ガードハロー「ガードハロー」 - 放送ライブラリ公式ページ

外部リンク