1998年にへレラの作品が初めてメディアに紹介された。それはイーストハーレムのラテンアメリカ美術専門画廊の展覧会のレビューで、モノクロームのへレラの作品が2ダース展示されていた。へレラの作品について書いたのは美術評論家のホランド・コッター(英語版)だった。へレラが最初に絵画を販売したのは2004年、89歳の時で、コッターが再びへレラについて書いた。2005年にはマイアミのアート・セントラルで個展、2009年にはバーミンガムのイコン・ギャラリー(英語版)で初のヨーロッパ個展を開き、「オブザーバー」の美術評論家ローラ・カミングは素晴らしい作品と評した[3]。その後も2016年にはホイットニー美術館で1948年から1978年の作品を集めた「Lines of Sight」[13]、2020年にヒューストン美術館で個展「Structuring Surfaces」が開かれた[6][14]。
へレラは幾何学的な抽象画のスタイルを洗練させた。楕円形、三角形、長方形、半円などを組み合わせ、色を2色から3色に絞ったスタイルは、ミニマル・アートを先取りしたものだった[注釈 6][6]。へレラの代表的なシリーズの1つである『白と緑(Blanco y Verde)』(1959年-1971年)では、白と緑の2色だけを用いて、三角形がさまざまな角度で出会っており、直線への関心が示されている[6]。
Dana Miller, Serge Lemoine, Gerardo Mosquera, Edward J. Sullivan, Mónica Espinel (2016), Carmen Herrera: Lines of Sight, Whitney Museum of American Art
外部リンク
The 100 Years Show website, about Carmen Herrera turning 100 years old, by film director Allison Klaymen