カルチャー・クラブ (Culture Club)は、イギリスのポップ ・ミュージック ・バンド である。1981年 、イギリス のロンドン で結成され、ニューロマンティック のバンドとしても注目された[ 3] [ 4] [ 5] [ 6] 。代表曲に「君は完璧さ 」「タイム 」「カーマは気まぐれ 」「ミス・ミー・ブラインド 」「イッツ・ア・ミラクル 」などがある。
作詞作曲などの楽曲制作にはメンバー全員が参加。バンドの中心人物ボーイ・ジョージ のディープでソウルフルな歌声や華やかなルックス[ 7] 、レゲエ や、ブルー・アイド・ソウル などの楽曲性でも評価された。また、「君は完璧さ」「ミス・ミー・ブラインド」などのミュージック・ビデオ ではその独創性も話題を呼んだ。5000万枚のレコードセールスを誇る[ 8] 。
カルチャー・クラブのグループ名は人種、セクシャリティを問わない多様な個性のメンバー達のことを表している[ 9] 。
メンバー
元メンバー
来歴
1980年代
1982年:正式にヴァージン・レコード と契約。5月に「ホワイト・ボーイ」でデビュー。9月にLP 『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー 』、10月には「君は完璧さ 」が全英 1位になる。
1983年:「君は完璧さ」がアメリカでも大ヒットしたのをはじめ、デビュー・アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』からリリースされた3枚のシングルは全米 でTOP10にチャートイン、これはグループとしてビートルズ 以来の記録であった[ 9] 。
同年にはシングル「カーマは気まぐれ 」をリリースし、全英と全米で1位に輝く。日本でも大ヒットし、「♪カマカマカマカマ〜」と当時の小中学生が口ずさむほど馴染み深いものであった。10月に2ndアルバム『カラー・バイ・ナンバーズ』(Colour by Numbers )を発表、22日付全英1位になる(のちに日本のオリコン LPチャートでも1位。日本のオリコン洋楽アルバムチャートでは1983年 12月5日 付から4週連続1位を獲得[ 10] )。
1984年:『カラー・バイ・ナンバーズ』からシングルカット した「ミス・ミー・ブラインド 」「イッツ・ア・ミラクル 」といったシングルはどれも大セールスを記録した。6月に開催した2度目の来日公演は大成功を収める。映画『エレクトリック・ドリーム 』のサウンドトラック用にシングル「ラヴ・イズ・ラヴ」を発表。10月には3rdアルバム『ハウス・オン・ファイアー 』とシングル「戦争のうた 」をリリース。同年グラミー賞最優秀新人賞受賞[ 11] 。ブリット・アワード では最優秀ブリティッシュ・グループ賞と最優秀シングル賞を受賞[ 9] 。
1985年:ボーイ・ジョージが参加したバンド・エイド の「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が1984年から85年にかけてヒットした。同年「ロック・イン・ジャパン'85」出演で来日。
1986年:4thアルバム『ラグジャリー・トゥ・ハートエイク 』をリリース、シングル「ムーヴ・アウェイ 」がヒットを記録するも、ボーイ・ジョージのドラッグ 事件でバンドは活動停止になり各自ソロ活動に移る。
1990年代
1998年11月:再結成、コンサートツアー(VH1 Storyteller)と新曲『愛をください 」のリリース。ライヴの模様は『ストーリーテラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ』としてベスト盤をセットにしたライブ・アルバムとしても発売された。
1999年12月:約13年ぶりの5thアルバム『ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ 』リリース。2000年3月には15年ぶりに来日公演を行う[ 6] が、その後バンドは再び休止状態に。
2000年代以降
ボーイ・ジョージとロイ・ヘイ(2016年公演)
ロイ・ヘイとマイキー・クレイグ(2016年公演)
2014年:14年ぶりに再結成。11月にUSAツアー、12月にUKツアーが予定されていたがキャンセル[ 12] 。同年にはQ アワードの「Qアイコン賞」を受賞[ 13] 。
ツアーは2016年に改めて開催され、来日公演も実現[ 14] 。ウェンブリー・アリーナ での公演はライヴCD+DVD/Blu-rayとしても発売された。
以降は現在にいたるまで定期的にライヴを開催している。
2018年:前作から約19年ぶりの6thアルバム『ライフ 』を発表[ 15] 。
2023年:創設メンバーの一人であったジョン・モスが2018年のツアーから外されたことを理由に、訴訟を起こしていたが、元バンドメイトがモスに175万ポンド(約2億8470万円)を直ちに支払うことに合意した[ 16] 。
2024年:アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』と『カラー・バイ・ナンバーズ』を中心とした内容のアリーナツアーをイギリスとアイルランドで開催[ 17] 、このツアーでは2作のアルバムの収録曲が収録されている順通りに全曲演奏された[ 17] 。最終日はロンドン のO2アリーナ で開催。
日本との関わり
「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」のMVなどでは漢字や日本人女性が登場するほか「戦争のうた 」、日本で発売されたヴァージョンの「危ないストリート」ではボーイ・ジョージが日本語で歌う箇所がある。
ディスコグラフィ
シングル
ホワイト・ボーイ(12"は同曲[Long Version])(英国のみ)
(c/w ラヴ・トゥイスト[featuring Captain Crucial])
アイム・アフレイド・オブ・ミー〜あしたのボクは?(12"は同曲[Long Version])
(c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
ミステリー・ボーイ(日本のみ)
(c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
サントリー ホットウィスキーCMソング。CMで使用されたヴァージョンは歌詞が異なる。
君は完璧さ (旧邦題:冷たくしないで)
(c/w 君は完璧さ [Dub Version feat.Papa Weasel]、ラヴ・イズ・コールド[12"のみ])
タイム
チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド
(c/w マン・シェイク、ミステリー・ボーイ[12"のみ 日本版とは別ミックス])
アイル・タンブル・4・ヤ! 〜君のためなら(12"は同曲[U.S 12" Mix])(米国のみ)
カーマは気まぐれ
(c/w ザッツ・ザ・ウェイ[short/7"]、アイル・タンブル・4・YA![U.S 12" Mix/12"])
ヴィクティムズ〜いつも二人で(英国のみ)
(c/w カラー・バイ・ナンバーズ、ロマンス・リヴィジテッド[ヴィクティムズinst./12"のみ])
ミス・ミー・ブラインド (12"はMiss Me Blind/It's A Miracle [U.S Multi Mix])
イッツ・ア・ミラクル (12"はMiss Me Blind/It's A Miracle[U.S Multi Mix])(英国のみ)
(c/w ラヴ・トゥイスト[Live]、メルティング・ポット[Live/12"のみ])
戦争のうた (12"は同曲[Ultimate Dance Mix])
(c/w 同[仏語/独語/日本語(国によってヴァージョン違い)]、同[Shriek Mix/12"のみ])
メダル・ソング[7"Version](12"は同曲[Extended Mix])
(c/w 危ないストリート、ドント・トーク・アバウト・イット(日本盤))
ミステイク・ナンバー3(米国のみ)(c/w 危ないストリート)
危ないストリート[7"Version](日本のみ)(c/w ミステイク・ナンバー3)
ムーヴ・アウェイ (12"は同曲[Extended Mix])
ゴッド・サンキュー・ウーマン(12"は同曲[Extended Mix])
(c/w ラグジャリー・トゥ・ハートエイク [12"は同曲[It's All Her Fault Mix])
ガストー・ブラストー[Rock Mix](米国のみ)
(c/w ガストー・ブラストー[Extended Mix])
愛をください
いつわりのキス
CD1([Blouse&Skirt Mix]/[Delirium Mix]/[Ninja Dub])
CD2([Dolly Mix feat.Dolly Parton ]/君は完璧さ [Kinky Disco Mix]/タイム [Quivver's Amityville Mix])
コールド・ショルダー/スターマン(英国のみ)
(コールド・ショルダー/スターマン/いつわりのキス [Dolly Mix feat.Dolly Parton])
君は完璧さ(仏のみ)
([DJ LBR 2005 Remix]/[Original])
More Than Silence
アルバム
コンピレーション・アルバム
ラヴ・イズ・ラヴ(1985年)
ディス・タイム (1987年)
Best of CULTURE CLUB(1989年)
Collect-12"Mixes Plus(1991年)
スピン・ダズル〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1993年)
さいあく!〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ (1993年)
THE 12"Collection Plus(1997年)
IZAM プレゼンツ・ザ・ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1998年)
ザ・グレイテスト(1998)日本のみ
White Boy, I'm Afraid of Me, The Medal Songの7"Versionを収録
VH1 storytellers/Greatest Moments(1998年)
グレイテスト・モーメント(1999年)
Greatest Hits(2005年)
カルチャー・クラブ2005 Singles and Remixes(2005年)
カルチャー・クラブ ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ- (2022年、日本のみ)
ライヴ盤
ストーリー・テラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ(1999年)
River Sessions(2005年)
Live at Wembley Arena (2017年)
サウンドトラック
エレクトリック・ドリーム(1984年)[Love Is Love/The Dream]
PS Your Cat Is Dead(2001年)[Crystal Blue Persuasion]
オムニバス
ABBAMANIA(1999年)[Voulez Vous]
日本公演
日本での主なテレビ出演
脚注
外部リンク
スタジオ・アルバム コンピレーション・アルバム 楽曲 関連項目