ドイツ・フランクフルトでアウグスト・テオドール・ド・バリー(August Theodor de Bary, 1802年 - 1873年 の十人の子の一人として生まれた。父親とフランクフルトで生物採集などを行っているグループに参加し、菌類、藻類に深い関心を抱き、ゼンケンベルク医学研究所で植物学を教えていた、蘚苔類、菌類の研究者のゲオルク・フレゼニウス(Georg Fresenius)から影響を受けた。医者であった父の影響でハイデルベルクとマールブルクで医学を学び、1850年にはベルリンに移り医学の勉強を続けつつも植物への関心を抱き続けた。1853年には医学の学位を取得したが、その時の論文は植物学に関するものであった。同年、彼は植物のサビ病とすす病を起こす菌類について本を出した。