アドベンチスト・ワールド・ラジオ (英語表記:Adventist World Radio、略称:AWR) は、セブンスデー・アドベンチスト教会に関連した番組を専門に扱う国際的な宗教放送団体である。本部はアメリカ合衆国・メリーランド州。
概要
送信所
7つの送信所から放送が行われている。
- ドイツ・Juelich&Wertachtal送信所 - ヨーロッパ向け
- オーストリア・Moosbrunn送信所 - 南ヨーロッパ・中近東・南アジア・アフリカ向け
- マダガスカル・Talata Volonondry送信所 - 東南アジア向け
日本語放送
1987年3月6日からアメリカ領・グアム島のAgatにあるKSDAから1日2回(午前6時からと午後10時からの各30分ずつ)に渡って日本語放送が行われている。放送初日に受信した久保田博南に、日本語放送第一号受信感謝状を授与した。
なお2010年10月31日をもって短波による日本語放送は終了した。
- 同放送内の番組「光とともに」は、ラジオNIKKEIでも午前7:30でも放送を聴くことができる。
- 過去の放送はメッセージの部分のみインターネットで聴くことができる。
放送内容
番組内容は主に説教や、宗教音楽を特集した番組などだが、お便りの紹介や「川越勝のちょっと一言」といった、宗教色が比較的薄い番組も存在する。
「川越勝のちょっと一言」は、受信に短波ラジオが必要なAWRの聴取者には、信者よりも海外放送を趣味で聞いている者が多く、宗教一色にすると反応が薄かったことに対する対策として始められた。バイク、無線、食べ物など非宗教的な内容を扱っている[1]。
番組はすべて神奈川県横浜市にあるアドベンチスト・メディアセンターで製作されている。
- 毎週第2・第4水曜日には、同教団の系列の高校に在籍する生徒が番組制作を行っている。
- 川越勝(前支局長・現牧師)がパーソナリティを務める「川越勝のちょっと一言」や「紙飛行機に乗せて」は、比較的宗教色が薄く、BCLに関する内容を取り上げることがある。
- 毎年8月に開催されるアマチュア無線フェスティバル(ハムフェア)には、日本短波クラブブースにアナウンサーと川越勝の二人が来場している。
- 礼拝番組(サバスアワー)は、日曜日ではなく土曜日に放送されている。
アナウンサー
2006年より、それまでアナウンサーを務めていた畑澤美幸に代わり、畑井康江が就任した。過去には以下の人物がアナウンサーを務めた。
脚注
- ^ 伊東雅之「日本に合った宗教局を 三原の「ラジオ牧師」川越さん ネットへ移行 宣教と趣味 番組両立」『中国新聞』2011年(平成23年)10月24日付朝刊5面。
外部リンク