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「はちおうじ」と「おうめ」はこの項目へ転送されています。列車名の由来となった地名については「八王子市」、「青梅市」をご覧ください。 |
はちおうじおよびおうめは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅 - 八王子駅・青梅駅間を中央本線(中央線快速)経由で運行する特急列車。八王子駅発着の列車を「はちおうじ」、青梅線に直通して青梅駅を発着する列車を「おうめ」と称する。
本項目では、2019年3月15日まで平日に運転されていたホームライナー(快速列車の一種)の「中央ライナー」および「青梅ライナー」についても記述する。
概要
いずれも2019年3月15日まで運行されていた通勤ライナーの「中央ライナー」および「青梅ライナー」を特急化した列車で、2019年3月18日に運転を開始した[2]。ライナー時代と同様、平日の朝夕の利用客専用の通勤特急として運行される。特急への格上げに伴い全車指定席となり、料金もライナー料金から指定席特急料金に変更になった。またライナー時代に出来なかったえきねっとチケットレスサービスによる事前予約も可能となった。
この2列車はJR東日本の特急では数少ない東京都内のみで運行が完結する列車で、関東地方のJRの特急では都県を跨がずに走る唯一の列車となる。
中央線快速・青梅線のグリーン車サービス開始に伴い、2025年3月15日のダイヤ改正で廃止となる予定である[3]。
運行概況
定期列車としては朝に上り「はちおうじ」2本と「おうめ」1本が、夜に下り「はちおうじ」3本と「おうめ」2本が運転される。いずれの列車も、通勤需要に特化した特急列車のため、平日のみ運転されている。なお、「はちおうじ」は多客時に夜に下り1本[注釈 1]が設定される。
また「おうめ」は奥多摩方面への観光シーズンが見込まれる時期や青梅マラソンが開催される日に、臨時列車の設定や奥多摩駅への延長運転が行われることがある。
停車駅
- はちおうじ
- 東京駅 - 新宿駅 - 立川駅 - 八王子駅
- おうめ
- 東京駅 - 新宿駅 - 立川駅 - 拝島駅 - 河辺駅 - 青梅駅
- 奥多摩駅まで運行される臨時列車の場合、青梅駅 - 奥多摩駅間は列車により異なる。
使用車両・編成
定期列車では松本車両センター所属のE353系電車が使用され、「はちおうじ」は12両、「おうめ」は9両[注釈 2]で運転される。
「中央ライナー」「青梅ライナー」として運転されていた2002年7月1日から2019年3月15日まではE257系電車の9両編成[注釈 3]または11両編成で運用されていた。2008年3月15日から2018年3月16日までは松本車両センター所属のE351系電車も運用されていた。
1991年3月16日から2008年3月14日までは幕張車両センター所属の183系電車が使用されていた(2002年7月1日以降は「中央ライナー」のみ)。
中央ライナー・青梅ライナーで運転されていた頃は、他のライナー列車と異なり、号車番号のほか座席番号まで指定されていた。
編成図
E353系「はちおうじ」・「おうめ」 (2019年3月16日時点)
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← 東京 八王子・青梅 →
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はちおうじ
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G
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- 凡例
- G=グリーン車座席指定席
- 指=普通車座席指定席
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豊田駅 - 八王子駅間を走行中の「中央ライナー」(2005年7月)
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E257系「青梅ライナー」
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183系「青梅ライナー」
中央本線・青梅線都内完結優等列車沿革
ライナー列車の沿革
過去の編成図
おはようライナー・ホームライナー 中央ライナー・青梅ライナー
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← 東京・新宿 八王子・高尾・青梅 →
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183系・189系 「おはようライナー高尾(青梅)」 「ホームライナー高尾(青梅)」
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185系 「おはようライナー高尾」 「ホームライナー高尾」
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G定
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183系・189系 「中央ライナー」「青梅ライナー」
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E351系
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E257系
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指
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- 凡例
- G=グリーン車座席指定席
- G定=グリーン車(普通車定員制扱い、利用にライナー券を要する)
- 指=普通車座席指定席
- 定=普通車定員制車両(利用にライナー券を要する)
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- 1991年(平成3年)
- 3月16日 : 「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」「おはようライナー青梅」「ホームライナー青梅」が183系で運行開始[4]。
- 12月1日 : 「おはようライナー高尾」の時刻繰り下げ[4]。
- 1992年(平成4年)3月14日 : 全列車とも土休日運休となる[4]。
- 1993年(平成5年)4月10日 : ATS-P導入完了に伴い、全列車ともスピードアップにより所要時間が短縮[4]。
- 1996年(平成8年)3月16日 : 「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」の使用車両を185系に変更。[4]
- 1999年(平成11年)3月1日 : 310円の乗車整理券を500円のライナー券に変更[4]。
- 2001年(平成13年)12月1日 : グリーン車も含め全車座席指定制の「中央ライナー」「青梅ライナー」に変更し、合計上り5本・下り6本を設定、全列車が183系・189系での運行となる[4]。
- 2002年(平成14年)
- 7月1日 : 「中央ライナー」の一部と「青梅ライナー」をE257系に置き換え。6月29日の上り列車をもって「青梅ライナー」から183系撤退[4]。
- 12月1日 : 下り「青梅ライナー」が増発されて2本になる。下り「中央ライナー」の運行開始時間を繰り下げ、夜間に2本増発、夕方の1本が廃止。また、携帯電話からビューカード決済によりライナー券を予約する制度をJR東日本で初めて採用[4]。
- 2004年(平成16年)3月13日 : 上り「青梅ライナー」を東京駅終着に変更[4]。
- 2008年(平成20年)3月17日 :幕張車両センター配置の183系・189系からE351系とE257系により置き換え、定員の増加が図られる[5]。
- 2010年(平成22年)12月4日 :東京駅17時発の運行時刻を18時台に変更。利用率の低かった「中央ライナー」4・6号を廃止。
- 2012年(平成24年)3月17日 : 上り「中央ライナー」を東京行きに延長[6]。
- 2014年(平成26年)
- 3月17日 : 上り「中央ライナー」が1本増発されて2本になる。上り「青梅ライナー」のライナー券が携帯電話からのビューカード決済専用予約に対応開始。これによって、全列車が携帯電話からのビューカード決済により予約が可能になる。それに伴い上り「青梅ライナー」のグリーン券の青梅線内での駅売りが廃止される。
- 4月1日 : 消費税率引き上げにより、ライナー券を普通車は10円値上げして510円、グリーン車は20円値上げして720円となる。
- 2018年(平成30年)3月17日 : E351系の運用を終了し、全列車がE257系に統一[7]。
特急列車化と多客時臨時列車の展開
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 3月16日 : ダイヤ改正に伴い「中央ライナー」「青梅ライナー」が廃止され、E353系による特急「はちおうじ」(上り2本、下り5本)「おうめ」(上下各1本)が運行開始(改正後最初の平日である3月18日より)[2]。本改正で導入の「あずさ」「かいじ」「富士回遊」と同等の新料金体制を導入。但し、同区間を運行する成田エクスプレスはA料金のまま。
- 10月12日 - 10月27日: 令和元年東日本台風(台風19号)の影響で、中央本線 高尾駅 - 大月駅間で土砂崩れが発生した。この影響で、中央本線・青梅線の特急列車は高尾駅発着の「成田エクスプレス」を除き運休となった。
- 2020年(令和2年)
- 2月16日 : 青梅マラソン開催に伴い、臨時特急「おうめ」91・92号が千葉駅 - 青梅駅間で運転される。臨時列車であるが初めて千葉発着の特急「おうめ」が運転された。
- 3月14日 : ダイヤ改正に伴い、特急「はちおうじ」の下り1本を特急「おうめ」に変更。なお、同じ中央線の特急「あずさ」「かいじ」では、号数を両列車で統合し、かいじ2号・あずさ4号・あずさ6号・かいじ8号…という呼び方に再編されたが「はちおうじ」「おうめ」については引き続き号数を区別する。
- 2021年(令和3年)
- 10月1日:特急「はちおうじ」「おうめ」のグリーン車で定期乗車券との併用が可能となる。
- 10月23日 : 臨時特急「おうめ」93・94号が新宿駅 - 奥多摩駅間でE257系を使用して運転される[8]。
- 2022年(令和4年)3月12日:ダイヤ改正により特急「はちおうじ」9号を廃止、特急「はちおうじ」7号を多客時に運転する臨時列車とする[9]。また、グリーン料金が改定される。
- 2025年(令和7年)3月15日:ダイヤ改正と中央線快速・青梅線のグリーン車サービス開始により特急「はちおうじ」「おうめ」が廃止(予定)[10]。
脚注
注釈
- ^ 「はちおうじ7号」
- ^ 4号車から12号車まで。
- ^ 3号車から11号車まで。
出典
関連項目
外部リンク
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中央東線 (東京駅 - 塩尻駅間) |
現在運行中の定期列車 | |
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不定期列車・過去の列車 | |
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沿革 | |
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関連項目 | |
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中央西線 (名古屋駅 - 塩尻駅間) |
現在運行中の定期列車 | |
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不定期列車・過去の列車 | |
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沿革 | |
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関連項目 | |
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