X線管

クーリッジ管(1917年)。左側が加熱されたカソード、右側がアノードで、X線は下方向へ放出される。
ロジウムターゲットから放出されたX線のスペクトル(60kV)。制動放射による連続X線とロジウム原子の特性X線(K線)が見られる。

X線管(エックスせんかん、英語: X-ray tube)とは、X線を発生させる電子管のこと[1]

フィラメントカソード)を加熱することで発生した電子を、タングステンモリブデンなどの金属(ターゲット、アノード)に衝突させることで連続X線制動放射)と特性X線が発生する。

回転アノード型

回転アノード管の簡略図。A: アノード、C: カソード、T: ターゲット、W: X線窓
典型的な回転アノードX線管

ターゲットに電子線が衝突すると、アノードは急激に加熱されるため、アノードを高速で回転させる。

脚注

  1. ^ 戸田裕之. X線CT―産業・理工学でのトモグラフィー実践活用. 共立出版. ISBN 978-4-320-08222-9