T in the Parkは、同時期に開催されるアイルランドのオキシゲン・フェスティバル(Oxegen)と連動したラインナップを形成しており、毎年、出演者のブッキングにおいて互いにシェアし合う姉妹フェスとしての機能を両者間で有している。両フェスの出演者がスコットランド~アイルランド間をハシゴすることから、実質、2都市開催のタスキ掛け方式を採るレディング・フェスティバルやサマーソニックなどと同様の開催形式であるともいえる。
イベント名「T in the Park」に冠する「T」とは、スコットランドを代表する有名主力ビール・ブランドにして運営のメーン・スポンサーである「テネンツ (Tennents)」の頭文字を表している。
会場確保の問題などから、2017年は開催されないことになり、同じ週末にグラスゴー・グリーンで開催されるTRNSMTフェスティバルに変更された。[1]。2017年のTRNSMTフェスティバルは成功を収め、2018年と2019年もTRNSMTが続けられた。2019年にフェスティバルの主催者であるジェフ・エリスはT in the Parkが二度と復活しないことを発表した[2][3]。
傷害事件
快適な鑑賞環境を評価されるT in the Parkであるが、その歴史に暗い影を落とすのが、2008年に起きた死亡事故である。酒に酔った観客同士での乱闘騒ぎが発端の事件であるが、以降、フェス内での治安維持が大きく取りざたされる事態であった。