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THE BEATLES/シェアスタジアム
	The Beatles at Shea Stadium
監督	ボブ・プレヒト
製作	エド・サリヴァン・プロダクション; NEMSエンタープライズ; SUBAFILMS;
出演者	ジョン・レノン; ポール・マッカートニー; ジョージ・ハリスン; リンゴ・スター; エド・サリヴァン;
音楽	ビートルズ
撮影	アンドリュー・ラズロ
公開	イギリス 1966年3月1日（BBC One）
言語	英語
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ビートルズ > 作品リスト > THE BEATLES/シェアスタジアム

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THE BEATLES/シェアスタジアム
THE BEATLES シェアスタジアム

『THE BEATLES/シェアスタジアム』（The Beatles at Shea Stadium）は、1965年8月15日にシェイ・スタジアムで行なわれたビートルズのコンサートを収録したドキュメンタリー。ドキュメンタリーの監督はボブ・プレヒトが務めた^[1]。1966年3月1日にBBC Oneで初めて放送され^[2]、西ドイツでは同年8月2日、アメリカでは1967年1月10日にABCで放送された^[3]^[4]。日本でも1970年代にフィルムコンサートが開催された^[5]。

コンサートは、「ポピュラー音楽史上初となるスタジアムで行なわれたコンサート」として知られている^[6]^{[注釈 1]}。

制作

『THE BEATLES/シェアスタジアム』は、マンハッタンから会場へ向かうヘリコプターやフラッシング・メドウズ・コロナ・パークの楽屋でのビートルズのメンバーの姿など、コンサート当時の様子を14台のカメラで撮影され、55,000人以上のアメリカのビートルマニアによる絶叫やエド・サリヴァンによるオープニングMCなども収録された^[11]。

コンサートの模様は完全収録となっておらず、演奏された楽曲のうち「シーズ・ア・ウーマン」^{[注釈 2]}と「みんないい娘」は未収録となっている^[11]。ドキュメンタリーの公開にあたり、1966年1月5日にCTSスタジオで「アイ・フィール・ファイン」、「ディジー・ミス・リジー」、「涙の乗車券」、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、「ベイビーズ・イン・ブラック」、「ヘルプ!」、「アイム・ダウン」の7曲に対してオーバー・ダビングが施された^[13]^[12]^[11]。なお、「ツイスト・アンド・シャウト」と「アクト・ナチュラリー」の2曲については時間がなかったことから、前者は1965年のハリウッド・ボウル公演でのライブ音源に差し替えられ、後者は1965年に発売のアルバム『ヘルプ!』に収録のスタジオ音源に差し替えられた^[13]^[11]。

イギリスでは1966年3月1日にBBC Oneで放送^[2]。アメリカでは1967年1月10日にABCで放送された^[3]ほか、劇場公開も行なわれた^[14]。映画の宣伝広告は、ビートルズがハンブルク巡業を行なっていた時期からの友人であるクラウス・フォアマンがデザインを手がけた^[14]。

セットリスト

出典は、2016年7月29日公開のロサンゼルス・タイムズ紙の記事^[15]。
曲名横のカッコ内は作詞作曲者名。特記がない限り、作詞作曲はレノン＝マッカートニー。

ツイスト・アンド・シャウト - Twist and Shout（フィル・メドレー（英語版）、バート・ラッセル（英語版））
シーズ・ア・ウーマン - She's a Woman
- ドキュメンタリーには未収録。
アイ・フィール・ファイン - I Feel Fine
ディジー・ミス・リジー - Dizzy Miss Lizzy（ラリー・ウィリアムズ）
涙の乗車券 - Ticket to Ride
みんないい娘 - Everybody's Trying to Be My Baby（カール・パーキンス）
- ドキュメンタリーには未収録。
キャント・バイ・ミー・ラヴ - Can't Buy Me Love
ベイビーズ・イン・ブラック - Baby's in Black
アクト・ナチュラリー - Act Naturally（ヴォニ・モリソン、ジョニー・ラッセル（英語版））
ア・ハード・デイズ・ナイト - A Hard Day's Night
ヘルプ! - Help!
アイム・ダウン - I'm Down

その後のリリース

1978年に『THE BEATLES/シェアスタジアム』はビデオカセットとして発売されたが、現在ではビートルズのカタログから削除されている^[13]。その後シェイ・スタジアム公演のライブ映像は、1995年に公開されたドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ビートルズ・アンソロジー』^[16]や、2015年に制作された「エイト・デイズ・ア・ウィーク」のミュージック・ビデオで使用された^[17]。

シェイ・スタジアム公演でのライブ音源は、『Shea!/Candlestick Park』など多数の海賊盤を通して発売された^[13]ほか、1996年にアップル・レコードから発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には同公演から「みんないい娘」のライブ音源が収録された^[18]^{[注釈 3]}。

2016年9月15日にロン・ハワードが監督を務めたドキュメンタリー『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』が公開され、シェイ・スタジアム公演の映像が同時上映された^[16]^[20]。映画内では4Kリマスターで編集^{[注釈 4]}され、三塁側にいたファンによって撮影された未公開の16mmカラー映像も使用された^[21]。サウンドは、ジャイルズ・マーティンによってリマスタリングされた音源が使用された^[22]。

脚注

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注釈

^ 実際には1957年9月1日にエルヴィス・プレスリーがシックズ・スタジアムでコンサートを行なっており^[7]^[8]、ビートルズ自身も1964年の北米ツアー中にカンザスシティ・ミュニシパル・スタジアムなどでコンサートを行なっている^[9]^[10]。
^ 演奏中にカメラのフィルムの入れ替えが行なわれていた^[12]。
^ 『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には、「シーズ・ア・ウーマン」のシェイ・スタジアム公演でのライブ音源も収録が検討されたが、こちらは最終的に未収録となった^[19]。
^ 劇場上映は本編にあわせて2Kで行なわれた^[21]。

出典

^ Auslander, Philip (2021). In Concert: Performing Musical Persona. Ann Arbor, Michigan: University of Michigan Press. p. 264. ISBN 978-0-472-05471-8
^ ^a ^b “Today's Programmes”. Daily Mail: p. 18. (1 March 1966)
^ ^a ^b “Television”. The New York Times: p. 87. (10 January 1967)
^ “Tuesday's TV Programs”. Los Angeles Times: part IV p.12. (10 January 1967)
^ “ビートルズ 1965年8月15日伝説のシェイ・スタジアム公演が ”無修正リアルライヴ音源” と ”放送用オリジナル音源” をカップリングしたリニューアル拡大盤で登場”. HMV&BOOKS online. ローソンエンタテインメント (2021年2月20日). 2022年12月26日閲覧。
^ Fleming, Colin (2015年8月14日). “Why the Beatles’ Shea Stadium Show Was Even Greater Than You Knew”. Rolling Stone. 2022年12月30日閲覧。
^ Salewicz, Chris (2015). Dead Gods: The 27 Club. New York: Hachette Book Group. p. 86. ISBN 978-1-784-29556-1
^ Cohen, Stephen (15 June 2017). "Jimi Hendrix's Seattle". Seattlepi.com. Hearst Newspapers. 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月16日閲覧。
^ “Beatles look like worms in lighted box Thursday”. Lawrence Daily Journal-World. Associated Press: p. 5. (September 18, 1964)
^ Miles, Barry (2007) [1998]. The Beatles: A Diary – An Intimate Day by Day History. London: Omnibus. p. 147. ISBN 978-1-847720-825
^ ^a ^b ^c ^d Womack 2014, p. 92.
^ ^a ^b Kruth 2015, p. 26.
^ ^a ^b ^c ^d Winn 2008, p. 4.
^ ^a ^b Miles 2001, p. 227.
^ Lewis, Randy (2016年7月29日). “The Beatles' 1965 Shea Stadium film due in theaters in September”. Los Angeles Times 2022年12月26日閲覧。
^ ^a ^b Marinucci, Steve (2016年7月28日). “The Beatles to Release Shea Stadium Concert in Theaters With Ron Howard Film”. Billboard. 2022年12月30日閲覧。
^ “Eight Days A Week”. www.thebeatles.com. 2022年12月30日閲覧。
^ Ingham, Chris (2009) [2003]. The Rough Guide to the Beatles (3rd ed.). Rough Guides. p. 185. ASIN B004CRSIIS
^ Badman, Keith (2001). The Beatles Diary Volume 2: After The Break-Up 1970-2001. London: Omnibus Press. p. 542. ISBN 0-7119-8307-0
^ “ビートルズ記録映画の予告解禁、シェイ・スタジアム公演4Kリマスター映像の上映決定”. 映画ナタリー. ナターシャ (2016年7月29日). 2022年12月30日閲覧。
^ ^a ^b “『ザ・ビートルズ』、同時上映の“シェイ・スタジアム”ライブより場面写真公開”. リアルサウンド映画部. blueprint (2016年8月24日). 2022年12月30日閲覧。
^ Lewis, Randy (2016年7月29日). “The Beatles' 1965 Shea Stadium film due in theaters in September”. Los Angeles Times (California Times Publication) 2022年12月30日閲覧。

参考文献

Kruth, John (2015). This Bird Has Flown: The Enduring Beauty of Rubber Soul, Fifty Years On. London: Backbeat Books. ISBN 978-1-6171-3573-6
Miles, Barry (2001). The Beatles Diary Volume 1: The Beatles Years. London: Omnibus Press. ISBN 0-7119-8308-9
Winn, John C. (2008). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York: Three Rivers Press. ISBN 978-0-307-45240-5
Womack, Kenneth (2014) [2000]. The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, California: ABC-CLIO. ISBN 978-0-313-39172-9