SBカワスミ株式会社(エスビーかわすみ、英: SB-KAWASUMI LABORATORIES, INC.)は、医療機器・医薬品製造販売を行う日本の企業である。旧社名は川澄化学工業。
住友ベークライトの100%出資会社。
概要
人工腎臓や人工心肺装置、カテーテルや採血・輸血・輸液システムなどの医療機器・医薬品などが有名。
本社所在地は神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番4号[4]。生産は大分県内の3工場及びタイの100%出資子会社KAWASUMI LABORATORIES (THAILAND)CO., LTD.の2工場で行われる。
沿革
- 1954年(昭和29年)12月 - 創業。日本初のディスポーザブル(使い捨て)タイプの採血・輸血セットを生産販売。
- 1957年(昭和32年)6月26日 - 東京都大田区に川澄化学工業株式会社を設立。
- 1967年(昭和42年)5月 - 大分県南海部郡弥生町(現・佐伯市)に佐伯工場竣工。
- 1969年(昭和44年)9月 - 人工腎臓用血液回路を生産販売。
- 1977年(昭和52年)11月 - 大分県南海部郡弥生町(現・佐伯市)に弥生工場竣工。
- 1978年(昭和53年)3月 - タイに合弁会社「タイカワスミ」(現・KAWASUMI LABORATORIES(THAILAND))を設立。
- 1979年(昭和54年)1月 - 世界初の高圧蒸気滅菌によるKF-11ダイアライザーを開発。
- 1983年(昭和58年)11月 - 大分県大野郡三重町(現・豊後大野市)に三重工場竣工。
- 1985年(昭和60年)4月 - 東京都品川区に本社社屋を新設、本社移転。
- 1987年(昭和62年)
- 2月 - 東証二部上場。
- 12月 - ソフトバッグタイプの生理食塩液を生産販売。
- 1991年(平成3年)2月 - アメリカにKAWASUMI LABORATORIES AMERICAを設立。
- 1995年(平成7年)4月 - 成分献血用の成分採血キットを生産販売。
- 2003年(平成15年)7月 - 大容量の「カワスミ生理食塩液L」を生産販売。
- 2005年(平成17年)6月 - CTAダイアライザーの海外生産を開始。
- 2010年(平成22年)10月 - 大分県臼杵市に川澄プラテック株式会社を設立。
- 2011年(平成23年)
- 1月4日 - 東京都港区に本社を移転するとともに、佐伯工場内に本店を置く。
- 4月 - 大分県臼杵市に野津工場竣工。
- 2013年(平成25年)6月 - 大動脈用ステントグラフト「カワスミNajuta胸部ステントグラフトシステム」を生産販売。
- 2017年(平成29年)4月 - 子会社である川澄プラテックを吸収合併。
- 2018年(平成30年)12月 - 子会社であるナムシントレーディング(タイ)を解散、清算手続開始。
- 2019年(平成31年)3月 - 住友ベークライトと資本業務提携。住友ベークライトが当社の発行済株式数の20.76%を譲り受け、同社の持分法適用関連会社となる[5]。
- 2020年(令和2年)
- 10月1日 - 住友ベークライトによる株式公開買付けが成立[6]。
- 10月28日 - 東証二部上場廃止[7]。
- 10月30日 - 株式売渡請求により、住友ベークライトの完全子会社となる。
- 2021年(令和3年)10月 - 住友ベークライトの医療機器業務を吸収分割により継承、商号をSBカワスミ株式会社に変更[8]。
生産拠点
- 大分事業所
- KAWASUMI LABORATORIES (THAILAND)CO., LTD.
脚注
関連項目
外部リンク