RAN-11L/Xは、イタリアのセレニア(現:アレーニア・アエロナウティカ)とSMA社が小型艦艇向けに開発した対空・対水上捜索両用の2次元レーダーである。
送信機はXバンド用とLバンド用の2種類が使用されている。Xバンド用にはSMA社のMM/SPQ-2 レーダーの物を流用しているが、Lバンド用のものは、パルス圧縮機能を有する新型が使われている[1]。また、後に、Lバンド用の送信機の出力を送信尖頭電力1.1kWに向上させた改良型として、RAN-12L/Xも実用化された[1][2]。
なお、アンテナとしてはパラボラアンテナが用いられているが、その反射板は、上半分がメッシュ型、下半分がソリッド型という珍しい形態とされた。このうち、メッシュ型の部分はLバンドのみを反射する[3]。
搭載艦
- RAN-11L/X
イタリア海軍
スペイン海軍(メロカ CIWSの目標捕捉レーダーとして使用)
ベネズエラ海軍
ペルー海軍
リビア海軍
- RAN-12L/X
イタリア海軍
イラク海軍
スペイン海軍(メロカ CIWSの目標捕捉レーダーとして使用)
マレーシア海軍
参考文献・サイト
関連項目