NiNa(ニナ)は、元四人囃子の佐久間正英と元プラスチックスの島武実を中心に、ボーカルにJUDY AND MARYのYUKIとB-52'sのケイト・ピアソンを迎えて1999年に結成したバンド[1]。
名前の由来は、YUKIが27歳の時に結成されたため(2=に、7=な)。命名はYUKIである。
概要
the B-52'sのケイト・ピアソン、JUDY AND MARYのYUKI、元プラスチックスの佐久間正英と島武実からなるスーパーグループ[2]。楽曲はKateとYUKIのツインボーカルによる英語詞のポップなナンバーで、プロデューサーにはメンバーの佐久間正英に加えてエンジニアのトム・デュラックを迎えた共同プロデュース[2]。レコーディングメンバーにはスティーブン・ウルフ、元JAPANのミック・カーンが参加[2]。
プラスチックス時代のアメリカ・ツアー中にB-52'sのメンバーと親交を深めた佐久間正英は、そのメンバーだったケイト・ピアソンといつか一緒に音楽活動をやりたいと思っていた[1][3]。そこで連絡を取ってみたところOKが出たため、元プラスチックスの島武実とともに活動することが決まった[1][3]。ちょうどそのタイミングで佐久間がプロデュースするJUDY AND MARYが活動休止になったため、佐久間の誘いでそのボーカルだったYUKIも加わることになった[1][3]。曲作りを始めてシングル「Happy Tomorrow」を制作したところ[注 1]、良い作品が出来そうだったのでメンバーを集めて本格的なアルバム作りに入った[1]。エンジニアのトム・デュラック経由でドラムのスティーヴン・ウルフの、興味を持っていた佐久間の打診でベースのミック・カーンの参加が決まった[1]。
活動コンセプトは佐久間が1970年代末のニュー・ウェイヴムーブメントを「変革の時期であり、プラスチックス・ディーヴォ・クラフトワーク等どんどん新しいものが同時多発的に生まれていった。しかもその変革が暴力的ではなく、かわいらしく楽しく、要するにポップだった。あの雰囲気をまた起こしたい」と称したことから創作意欲が湧き上がったことで始まった[4]。
最初はアメリカで活動する構想もあったため[注 2]アメリカのマーケットも考えてバンドを組んだが、佐久間曰く「大人の事情」(YUKIがソニーでケイトはワーナー所属)により、作品のリリースとツアー活動は日本だけにとどまった[1][3]。
メンバー
サポートメンバー
ディスコグラフィー
シングル
アルバム
タイアップ一覧
脚注
注釈
- ^ レコーディングでは、そうる透のドラム以外の楽器はすべて佐久間が演奏している。
- ^ 結成当時の新聞記事に「来年初めに全米デビュー」「国内ツアー後に米英ワールドツアーを敢行する予定」とある[5]。
- ^ 楽曲が起用された年ではなく、音源化された年で記載
出典
外部リンク