Kivy(キビー)は、PythonのNUI(Natural User Interface)でのマルチタッチアプリケーション開発のためのオープンソースライブラリである。動作環境はAndroid、iOS、Linux、Mac OS X、Windowsである。MITライセンスで配布されているフリーのオープンソースソフトウェアである。
Kivyは様々なプラットフォームで動作するように開発が進められており、Raspberry Piもサポートされた。
特徴としては以下のとおりである。
- マウス、キーボード、TUIO、OS固有のマルチタッチイベントなど広範な入力への対応
- OpenGL ES 2のVertext Buffer Objectとshadersを使用したグラフィックライブラリ
- マルチタッチ対応のさまざまなウィジェット
- カスタムウィジェットを容易にデザインするための中間言語Kv
Kivy は PyMTを発展させたものであり、新しいアプリケーションの開発には PyMT ではなく Kivy を使うことが推奨されている。[2]
姉妹プロジェクト
コード
ボタン一つのHello worldアプリケーションは下記のとおり。
from kivy.app import App
from kivy.uix.button import Button
class TestApp(App):
def build(self):
return Button(text='Hello World')
TestApp().run()
言語としてのKv
Kvは言語として、ユーザーインターフェースとその作用を記述できるようになっている。QMLと同じく、容易にUI全体を作り、そこにイベントを追加できる。たとえばキャンセルとロードのボタンをのせたローディングダイアログを含むファイルブラウザを作るなら、ベースとなるウィジェットを一つPythonで作り、あとはKvでUIを構築できる。
In main.py:
class LoadDialog(FloatLayout):
def load(self, filename): pass
def cancel(self): pass
And in the associated Kv:
#:kivy 1.4.0
<LoadDialog>:
BoxLayout:
size: root.size
pos: root.pos
orientation: "vertical"
FileChooserListView:
id: filechooser
BoxLayout:
size_hint_y: None
height: 30
Button:
text: "Cancel"
on_release: root.cancel()
Button:
text: "Load"
on_release: root.load(filechooser.path, filechooser.selection)
Google Summer of Code
KivyはPython Software FoundationのGoogle Summer of Codeに参加しました。
References
外部リンク