IAESTE (The International Association for the Exchange of Students for Technical Experience、イアエステ)は、世界80以上の国に委員会を持ち、理工農薬学系学生の海外インターンシップを仲介している国際非政府組織である。
広い国際的視野を有するエンジニアを養成することを目的としている。1948年の発足以来、ヨーロッパを中心に活動を続けており、現在は世界約80ヶ国以上にある各委員会が相互に連携し、海外インターンシップの促進に貢献している。 これまでに、4000社におよぶ企業の後援を軸に、約33万人の学生を相互に交換してきた[1]。また、IAESTEは非政府組織として運営されており、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国連経済社会理事会(ECOSOC)、国際連合工業開発機関(UNIDO)、国際労働機関(ILO)などの国連機関から協力・援助を受けている[2]。
IAESTEは第二次世界大戦前からイギリスを中心とする、欧州の主要10ヶ国で構成されていた、工科系学生の工場実習のための団体であるインペリアル・カレッジ・ロンドン発足のThe Imperial College Vacation Work Committee(インペリアル大学休暇活動委員会)が母体である。1948年に同委員会の提唱により、企業や研究機関での技術研修が必須と思われる学生の国外企業での実習を活性化させることを目的として設立された[3]。
当初加盟国はヨーロッパ10ヶ国に過ぎなかったが、2014年現在では80ヶ国あまりに達している。日本支部であるIAESTE Japanも1964年に設立された。
研修の概要については以下を参照[4]。
国際総会(General Conference)は世界のIAESTEの最高意思決定機関である。毎年1月に開催され、予算や規則などの承認を行う。メンバーは各国の事務局長(National Secretary)で、事務総長(General Secretary)は国際総会のトップであり、2年ごとに改選される。IAESTEは固定された本部がなく、事務総長とともに国際本部も移動となる[5]。
国際総会と併設で行われる年次交換会(Annual Conference)で、自国の企業や大学で得たOfferを他国のOfferと交換する。そして各国の委員会で派遣候補生の専門分野、希望時期と研修先の希望が合うよう調整する(マッチング)[5]。
各国にある委員会の形態は国によって様々であるが、基本的に事務局が設置されており、研修生の交換業務を管理している[5]。 また、デンマークやオーストリアのように学生が事務総長を務め、学生のみで運営されているケースもある[6]。
IAESTE Japan
日本の国内委員会(国内組織)であり、文部科学省から一般社団法人 日本国際学生技術研修協会として一般社団法人の認可を受けている。
IAESTE Japanは理事会、事務局、各大学の学内委員会、運営学生から成り立っている。
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