FOX-7は、強力な爆薬のひとつ。1998年にスウェーデンの国立研究機関であるFOA(現FOI[1])によって合成された。
FOXとはFOI Explosiveの略である。
エチレンにアミノ基とニトロ基が2つずつ置換した構造を持つ。アミノ基と対になるニトロ基を持つ構造は非常に安定性が高く、安定度の高い爆薬になると考えられている。
RDXよりもわずかに優れた威力を持つが、当初は製造コストが高く、大量生産が困難であったが、
低コストで大量生産が可能な合成ルートが見つかり、第二世代LOVAガンパウダーとして研究が進められている。
合成法
2-メトキシ-2-メチル-4,5-イミダゾリジノンを原料にして作られる。
また、グリコールアルデヒドにアンモニアと酢酸を作用させて2-メチルイミダゾールを合成し
これを混酸によりニトロ化し、2-ジニトロメチル-4,5-ジニトロミダゾールを合成し、加水分解して得る。
脚注
- ^ FOA: sv:Försvarets forskningsanstalt (Swedish Defence Research Establishment). 2001年1月1日からは統合によりFOI: sv:Totalförsvarets forskningsinstitut (Swedish Defence Research Agency) となっている[1]
外部リンク