FCザンクトパウリ (FC St. Pauli )は、ドイツ ・ハンブルク のザンクトパウリ地区を本拠地とするスポーツクラブ。同じくハンブルクを本拠地とするハンブルガーSV とのサッカー部門の対戦は、ハンブルク・ダービー として激しい盛り上がりをみせる。ドイツ最大級の歓楽街であるレーパーバーン の脇に本拠地となるスタジアムが位置している。
歴史
激しく上下する成績
スタジアム脇の売店
1910年に創設。ブンデスリーガ発足後は、1977年に1部昇格を果たしたが、翌年に2部へ降格、更に降格した年も成績は低迷し3部にまで降格した。そこから徐々にはい上がり、1988年に1部復帰を果たした。1部在籍中にみられた、同じハンブルクを本拠地とするハンブルガーSVとのハンブルクダービーは街を熱狂させた。
その後も1部と2部の往復を繰り返していたが、2002年に2部に降格すると更に低迷し、またもや2シーズン連続の降格という不名誉な結果を残しレギオナルリーガ (3部)へと降格した。こうした低迷期の中でも、2002年にカップ戦で世界王者であったバイエルン・ミュンヘン を破っており、サポーターを大いに喜ばせている。2006年にもカップ戦で4強にまで残った(この際はバイエルン・ミュンヘンに敗北)。その間にも着実に力を付け、2007年には2部へ復帰、2010年には1部復帰を果たした。前半戦こそは11位と比較的健闘していたが、0-1でアウェーながらも勝利した2011年2月16日のハンブルガーSVとのハンブルク・ダービーを最後に一気に低迷し、最下位に終わり、結局前評判通り、1シーズンで2部に降格した。しかし、序盤戦で失点を恐れない勇猛果敢なサッカーを見せたホルガー・シュタニラウスキ (de )監督の手腕が高く評価され、翌シーズンにはTSG1899ホッフェンハイム に引き抜かれる結果となった。2015年6月にアーセナルFC を退団した宮市亮 が3年契約で完全移籍。移籍金は契約満了のためなし。
2024年5月12日、ホームで行われたVfLオスナブリュック 戦を3-1で勝利し、13年ぶりのブンデスリーガ 復帰を決めた[ 1] [ 2] [ 3] 。最終戦のSVヴェーエン・ヴィースバーデン 戦も勝利し、2023-24シーズンの2部リーグ 優勝を決めている[ 4] 。また、ライバルのハンブルガーSVは昇格に失敗した為、クラブ史上初となるハンブルガーより高い順位でシーズンを終えることとなった[ 3] 。
タイトル
国内タイトル
なし
国際タイトル
なし
過去の成績
シーズン
ディビジョン
DFBポカール
リーグ
試
勝
分
敗
得
失
点
順位
2007-08
ブンデスリーガ2部
34
11
9
14
47
53
42
9位
2回戦敗退
2008-09
ブンデスリーガ2部
34
14
6
14
52
59
48
8位
1回戦敗退
2009-10
ブンデスリーガ2部
34
20
4
10
72
37
64
2位
2回戦敗退
2010-11
ブンデスリーガ1部
34
8
5
21
35
68
29
18位
1回戦敗退
2011-12
ブンデスリーガ2部
34
18
8
8
59
34
62
4位
1回戦敗退
2012-13
34
11
10
13
44
47
43
10位
2回戦敗退
2013-14
34
13
9
12
44
49
48
8位
1回戦敗退
2014-15
34
10
7
17
40
51
37
15位
1回戦敗退
2015-16
34
15
8
11
45
39
53
4位
1回戦敗退
2016-17
34
12
9
13
39
35
45
7位
2回戦敗退
2017-18
34
11
10
13
35
48
43
12位
1回戦敗退
2018-19
34
14
7
13
46
53
49
9位
1回戦敗退
2019-20
34
9
12
13
41
50
39
14位
2回戦敗退
2020-21
34
13
8
13
51
56
47
10位
1回戦敗退
2021-22
34
16
9
9
61
46
57
5位
準々決勝敗退
2022-23
34
16
10
8
55
39
58
5位
2回戦敗退
2023-24
34
20
9
5
62
36
69
1位
準々決勝敗退
2024-25
ブンデスリーガ1部
位
現所属メンバー
2023-24シーズン ブンデス2部 開幕戦(1.FCカイザースラウテルン 戦)フォーメーション (3-4-3 )
2023年11月7日現在[ 5]
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
監督
ファビアン・ヒュルツェラー
in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルール に基づく。
歴代監督
歴代所属選手
GK
DF
MF
FW
脚注
エピソード
2024年 11月14日 、X の利用を停止すると発表した[ 1] [ 2] 。チームは2013年からXの利用を始め、利用停止を発表した時点で25万人のフォロワーを有していたが、利用停止の理由として、イーロン・マスク によるXの買収以後、マスクはXをヘイト マシーンに変えたと痛烈に非難している[ 1] [ 2] 。また2025年2月国内(ドイツ)にて行われる議会選挙にて、世論 を操作するものになるかもしれないという懸念点も挙げた[ 1] [ 2] 。チームは今後BlueSky に移行するとも発表し、フォロワーにBlueSkyへの移行を呼び掛けた[ 1] [ 2] 。ブンデスリーガ のクラブでXの利用を停止すると発表したのはザンクトパウリが初めてとなる[ 2] 。ガーディアン は、主要サッカークラブとしてはザンクトパウリが初めてXの利用停止を発表したと報じている[ 3] 。ブンデスリーガのクラブでは、11月中にSCフライブルク やヴェルダー・ブレーメン もXの利用停止を発表した[ 4] [ 5] 。
関連項目
FIFIワイルドカップ - FIFA非加盟国による国際サッカー大会。ザンクトパウリが主催し、自ら「ザンクトパウリ共和国」として出場。
外部リンク
^ a b c d “ザンクト・パウリがフォロワー数25万人の『X』から撤退…「ヘイトマシーン」との非難や世論操作への懸念を表明 ”. goal.com. 2024年11月16日 閲覧。
^ a b c d e “ザンクト・パウリ、『X』からの撤退を発表 「マスク氏はXをヘイトマシーンに変えた」 ”. サッカーキング. 2024年11月15日 閲覧。
^ “‘A hate machine’: St Pauli become first major football club to leave X ”. The Guardian. 2024年11月14日 閲覧。
^ “ブレーメンが『X』からの撤退を発表…ブンデスでは2クラブ目、プラットフォームの過激化を指摘 ”. サッカーキング. 2024年11月19日 閲覧。
^ “堂安律所属のフライブルク、『X』からの離脱を発表。ブンデスでは3クラブ目 ”. goal.com. 2024年11月27日 閲覧。