EMD 645系エンジン
EMD 645系エンジンはEMD(GM-EMD)社製の2ストローク・ユニフロー掃気ディーゼルエンジンである。機関車や船舶用、または定置型エンジンとして使用される。
概要
645系エンジンは1965年に567系エンジンの発展型として発表された。567系エンジンの10インチ(254mm)のストロークはそのままに、ボアを81⁄2インチ(216mm)から91⁄16インチ(230.2mm)に拡大したもので、エンジン回転数は毎分800ないし835回転から900回転に上昇した。型式名の「645」は、1気筒あたりの排気量645立方インチ(10,565cc)にちなむ。
このエンジンが最初に搭載されたディーゼル機関車は、16気筒3000馬力に組んだGP40およびSD40と、20気筒3600馬力に組んだSD45であった。最後に搭載されたのは、2001年に台湾とインドネシアに輸出されたG22CU-2とG26MC-2である。
諸元
645系エンジンの諸元は下記のとおり。
- 圧縮比 - 14.5
- 気筒配列 - V型
- バンク角 - 45度
- 燃焼順序
- 8気筒 - 1,5,3,7,4,8,2,6
- 12気筒 - 1,12,7,4,3,10,9,5,2,11,8,6
- 16気筒 - 1,8,9,16,3,6,11,14,4,5,12,13,2,7,10,15
- 20気筒 - 1,19,8,11,5,18,7,15,2,17,10,12,3,20,6,13,4,16,9,14
- 排気バルブ - 1気筒あたり4バルブ
- メインベアリング数
- 8気筒 - 5
- 12気筒 - 7
- 16気筒 - 10
- 20気筒 - 12
- 燃料噴射装置 - ニードルバルブ式
- 重量
- 8気筒 - 22,050ポンド(10トン)
- 12気筒 - 28,306ポンド(12.8トン)
- 16気筒 - 36,425ポンド(16.5トン)
- 20気筒 - 43,091ポンド(19.5トン)
バリエーション
本機関は、同じ気筒数・気筒配置でも出力の異なるものがある。
参考文献
関連項目
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