磁気カード方式を用いた『DERBY OWNERS CLUB』が1999年から稼動した。自分専用の馬をデータカード化できること、スターホースなどと異なり他店舗のゲームセンターでも同じデータでプレイが行えることや賞金ランキング表示システムや実況のテンポの良さは大受けし、その改良版『DERBY OWNERS CLUB 2000』は「ファミ通」のアーケード用のランキングでは1年半以上にわたり圧倒的な差でトップをキープし続けるほどの大人気となった。インターネットオークションや専用のサイトなどでは強力な種馬、牝馬、子馬、賞金額の膨大な現役馬などの入ったカードや、カードコピーといった裏技情報が多数高価で取引されたり、セガ系列のゲームセンターでは地区レベルで各地で大会も開催されたことがある。店舗にもよるが、ピーク時には休日1時間待ちやプレイヤーの強制入替制の処置をとるなどの状況まで見られた。
しかし『2000』のプログラムの馬のスタミナ消耗の制御を司る部分にバグが存在することがわかり、必勝法や不正が横行。セガはバグ修正版をリリースしたもののユーザーは同じくセガのメダルゲームであるSTARHORSEに流れており、『DERBY OWNERS CLUB 2』を2001年末に稼動させたがまもなく稼働終了となった。
2007年9月、セガは第4作『DERBY OWNERS CLUB 2008 feel the rush』を2008年に稼働すると発表した。筐体・基板が新しいものになり、今までの「馬カード」の他に「オーナーカード」(ICカード)も使用するシステムになった。以前のシリーズからのデータ引継ぎは行っていない。本作では、『ターミナル』でオーナーカードを作成すると、戦績の記録や、オーナー実績の追加、ゲームで獲得したクラブポイントの利用、馬具や勝負服などのカスタマイズなどが可能である。
2009年6月、『2008』の公式サイトにて、『DERBY OWNERS CLUB 2009 ride for the live』を2009年初夏に稼働すると発表し、6月25日に稼働開始した。『2008』との違いは、全体的なカラーが黄緑からオレンジになったこと、レース中に様々なエフェクトが出るようになったこと、一人用モードが出来た事、更に現役馬、競馬場が追加された事などである。『2008』から、データ引き継ぎが可能。ターミナルの機能が一部変更になっている。
メーカー側もアップデートで対策や公式POPを配布するなどして対処に努めたが、磁気カードリーダーが暗号化に対応しておらず、ゲームデータ上で対策される度に新たな不正カードが登場するいたちごっこが発生、また古いバージョンで作成されたカードはやりこみプレイで作成されたカードと区別を付ける手段も無く、対応を行うことは非現実的であったという背景もあり、根本的な対応は過去バージョンからの引き継ぎが行われなかった『DERBY OWNERS CLUB 2008 feel the rush』まで待つこととなる。