原作では“(いらいらして不満を言う)”や公式な幾つかのエピソードのタイトルのつづりに主に用いられている。ホーマー・シンプソン(以後ホーマー)役のダン・カステラネタは最初、ホーマーの感嘆のシーンで“Doooh”と表現した。また、それを示唆する表現をJimmy Finlaysonやスコットランドの役者“Laurel and Hardy”がしていた。 Finalysonは実際“Damn!”という単語を発せず感情を表現した。それをみたカステラネタがアニメの間に適合できるよう、より短く“D’oh!”と発音したのだと作者であるマット・グレイニングは感じた。
ザ・トレーシー・ウルマンショーは1988年11月27日に“Punching Bag(叩かれ役)”の権利をホーマーに与えた。1989年12月17日に公表されたザ・シンプソンズ“Simpsons Roasting on an Open Fire(邦題「シンプソン家のクリスマス」)”の話で、息子のバート・シンプソン(以下、バート)とバートの妹のリサ・シンプソン(以下、リサ)が隠れてホーマーの顔を叩き伏せ、ホーマーをノックアウトした。そのときホーマーは“D’oh!”と始めてリアクションした。
『Thirty Minutes Over Tokyo』 (1999)(注:事情により日本では放映無し)において、日本への家族旅行の際、ホーマーは日本語で「しまった、ばかに」(発音上“shimatta-baka-ni”)、英語字幕で“D'oh!”と訳される台詞を言った。ホーマーが普通に“D'oh!”と言った際には、訳されずに日本語字幕に「どっ!」と書かれていた。
“D'oh!”はシンプソンズのファン、そして特にファンでもない人達によってすら使われる様になった。この言葉は現代英会話においてありふれたものとなり、シンプソンズの影響の大きさを窺わせる。“D'oh”は英語版ウィクショナリー、ウェブスター辞書、“the Macmillan English Dictionary for Advanced Learners”とオックスフォード英語辞典に登録された。『感嘆詞。物事が悪い方向に向かったり、思った通りにいかなかったり、もしくは自身がばかげた言動をしてしまった際の苛つき・失望を直接表す語。同様に、通常軽い侮蔑を込めて、他人のばかげた言動を暗に示す語(「だあ」“Duh”を参照)』と定義されている。オックスフォード英語辞典はこの言葉の由来にシンプソンズによって広められたことを記載しているが、早くとも1945年頃まで遡る使用例も列記している。また、特に“damn”などの多くの罰当たりな言葉・冒涜的発言の緩やかな表現として定着している。