CPS (CREATE_PROCESS_SERVER)とは、アポロコンピュータ社のコンピュータに搭載されていたウィンドウシステム(ディスプレイマネージャ)で利用できた、制御コマンド『DMコマンド』の一つ。
概要
CPS コマンドは、ログインから独立したプロセスを生成する。
書式
CPS パス名[オプション]
利用法
CPSは誰がログインしているかに拘らず走るプロセスを(パッドやウインドウなしで)生成する。
これはPRSVR(PRINT_SERVER)とNETMANのようなユーティリティで必要である。
CPSはDMスタートアップ・スクリプト内にあってもよい。場合によってはスタートアップ・スクリプト内にインクルードせずにキーボードからCPSコマンドを使用してもよい。
生成されたプロセスは、CPSコマンドの使われ方に関係なくサブジェクト識別子(SID)USER.SERVER.NONE.local_nodeが割り当てられる。
このプロセスにより使用されるファイルはすべて(引数‘パス名’で指定されるプログラムも含めて)このSIDに妥当なアクセス権を有するように注意しなければならない。
ファイルのACLがSERVERプロジェクト名に適切なアクセスを許さない時は、そのプロセスは終了する。
バックグランド・プロセスは基本的に目に見えないのでディスプレイにエラー・メッセージは返されないため、エラーの解析は難しい。
引数:
・パス名(省略不可)
新しいプロセスに実行されるファイルを指定する。
オプション:
-N 名前
プロセス名を割り当てる。省略時はプロセスには名前はつかない。
引数...
プログラム‘パス名’に渡す引数を指定する。これらの引数に空白文字を含むものがある時は、その引数を引用符で囲む。
使用例
サーバー MBX_HELPER を走らせる。
Command: cps /sys/mbx/mbx_helper -n mbx_helper
関連項目
参考文献
- AEGIS COMMAND REFERENCE (Apollo Computer社)
- Domain/OS display manager - Command reference (1988-07 HP社)