BOSS DS-1 Distortion(ボス・ディーエス・ワン・ディストーション)は、BOSS製のディストーション系コンパクトエフェクター。発売元はローランド。1978年にBOSS初のディストーションとして販売[1]。
2024年現在までに約150万台を販売し、BOSSのコンパクトエフェクターシリーズの中で最も販売台数が多いモデルである[1]。
構造
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DS-1は、非常に単純な電気回路を有している[2]。予めバイポーラトランジスタの自己バイアス増幅回路でゲインを上昇させた後、オペアンプによる非反転増幅回路のフィードバック抵抗でゲインを可変にし、オペアンプの出力にクリッピング素子としてシリコンダイオードを用いている。クリッピングさせた出力信号のハイを落とす独特な回路構成のトーンコントロールにレベルが直結する。出力信号のコールドはグランドに落とさず、中間電位に落とされる。ディストーションの基本とも言えるオーソドックスな回路構成である。
この構造設計はProCo RATなどにも影響を与えた。トーンコントロールの設計は先発のファズであるBig Muffに類似している[3]。構造としては、出力されるディストーションが可変増幅回路により生成される、それはダイオードが出力をショートさせることで激しく入力波形をクリップする仕様のものである。
モディフィケーション
DS1をベースにした改造も広く行われている。有名な改造業者としてはアナログマン、ロバート・キーリーが挙げられる。
主な使用者
脚注
- ^ a b c d e f g h i Bybee, Jim (2022年10月6日). “All About the BOSS DS-1” (jp). BOSS Articles. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “BOSS DS-1回路図”. HomemadeFX( https://homemadefx.web.fc2.com/ ). 2016年1月28日閲覧。
- ^ “The Big Muff π Page”. Kit Rae. 2016年1月28日閲覧。