71-409は、ロシア連邦のウラルトランスマッシュが展開する路面電車車両。車内全体が低床構造となっている、バリアフリーに適した連接式超低床電車である[1][3][4][5]。
概要
自走砲などの装甲戦闘車両の生産を主事業としているロシア連邦の重機メーカーであるウラルトランスマッシュは、1997年以降路面電車車両の製造事業に参入し、2000年代以降はバリアフリーに適した超低床電車の製造を行っている。その中で、初めて車内の全てが低床構造となっている100 %超低床電車として開発されたのが71-409である[1][3]。
片側のみに運転台が設置されている連接車で、台車が設置されていないフローティング車体を挟んだ3車体連接式の編成を組む[注釈 1]。台車はウラルトランスマッシュで開発された車軸がない独立車輪式台車が採用され、これにより車内全体の床上高さが370 mmとなっている。主電動機は誘導電動機が用いられており、各車輪の外側、合計8基が設置されている。車内には2 + 1列のクロスシートや4人掛けのロングシート(前後車体、台車上)が存在する他、ベビーカーや車椅子が設置可能なフリースペースもある。また車内外には監視カメラが多数配置されており、安全性の向上が図られている。冷房が完備された運転席は客席から分離されており、運転台に設置されているタッチスクリーンには車両や機器の状態、消費電力が表示される[3]。
車種・運用
2020年現在、試作車を含めて71-409は以下の2形式が製造されている。
発展車両
脚注
注釈
- ^ 71-409はウラルトランスマッシュが初めて製造した連接車およびロシア連邦国内で開発された初の100 %超低床電車でもある[6]。
出典
外部リンク
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