1992年のオールスターゲームは、1992年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。
試合概要
前年、日本選手権シリーズ2連覇を達成した西武ライオンズの森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグを制した広島東洋カープの山本浩二監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた1992年のオールスターゲーム。夏季オリンピック開催年3試合制が初めて適用された球宴となった。3試合目が地方開催になったのもこのときからであり、オールスターで投手が打順に入った最後の年である(翌年のオールスター以降では両リーグともに全試合指名打者制度を採用したため。DH解除は除く)。
第1戦は全パの下位打線、6番石井浩郎(近鉄)、7番田辺徳雄(西武)、8番佐々木誠(ダイエー)[1]の3連続本塁打が飛び出しまず1勝を挙げる。続く第2戦は古田敦也(ヤクルト)が、初回先頭打者として三塁打を放つと3回に単打、5回に本塁打、そして9回二塁打を記録しオールスター史上初めてサイクル安打を達成、文句なしのMVPに輝いた。初の地方開催となった第3戦は「杜の都」仙台に場所を移して開催された。8回まで0点に抑え込まれていた全セは8回表一気に4点挙げ逆転。9回裏には地元宮城県で大学まで過ごした横浜大洋ホエールズの守護神・佐々木主浩が登板した。
オールスター史上初の地方開催となった第3戦、試合前には地元の郷土芸能「すずめ踊り」が披露されるなどした。しかし、当時の宮城球場(現:楽天モバイルパーク宮城)は公称で収容人数30,000人だったにもかかわらず、当時は東北地方を本拠地とする球団がなかったことも影響し、オールスター戦で満員の観客を集めても16,000人弱にしかならず、コロナウイルス感染症の影響で観客動員数の制限が行われた2021年に塗り替えられるまでオールスター最小観客動員数の記録だった。なお、全試合で実質観客数発表が行なわれるようになったのは2005年からである。また、同年に新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスによる球場の全面改修もあって、2022年には31,272人を収容できるようになった。
選出選手
- 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。
試合結果
第1戦
オーダー
パシフィック |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [中] | 秋山幸二 |
2 | [二] | 大石大二郎 |
3 | [左] | ブライアント |
4 | [一] | 清原和博 |
5 | [右] | 高橋智 |
6 | [三] | 石井浩郎 |
7 | [遊] | 田辺徳雄 |
8 | [捕] | 田村藤夫 |
9 | [投] | 野茂英雄 |
|
セントラル |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [遊] | 池山隆寛 |
2 | [二] | 和田豊 |
3 | [左] | パチョレック |
4 | [一] | 広沢克己 |
5 | [右] | 駒田徳広 |
6 | [捕] | 古田敦也 |
7 | [三] | 岡崎郁 |
8 | [中] | 亀山努 |
9 | [投] | 仲田幸司 |
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第2戦
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
全セ
| 1 |
1 |
0 |
1 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
6 |
11 |
0 |
全パ
| 0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
2 |
4 |
9 |
0 |
- セ:○桑田(巨)、中込(神)、岡林(ヤ)、与田、大野(広) - 古田、達川(広)
- パ:●前田(ロ)、石井丈(西)、酒井(オ)、河本(ロ) - 吉永、伊東、田村
- 勝利:桑田(1勝)
- 敗戦:前田(1敗)
- 本塁打
セ:古田1号(ソロ・石井丈)
パ:大石(近)1号(2ラン・大野) - 審判
[球審]山本隆(パ)
[塁審]久保(セ)・五十嵐(パ)・谷(セ)
[外審]林忠(パ)・鈴木(セ) - 試合時間:2時間30分
オーダー
セントラル |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [捕] | 古田敦也 |
2 | [遊] | 池山隆寛 |
3 | [左] | パチョレック |
4 | [指] | 原辰徳 |
5 | [右] | 駒田徳広 |
6 | [一] | 広沢克己 |
7 | [三] | 岡崎郁 |
8 | [中] | 八木裕 |
9 | [二] | 正田耕三 |
| [投] | 桑田真澄 |
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パシフィック |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [一] | 清原和博 |
2 | [中] | 鈴木慶裕 |
3 | [右] | 佐々木誠 |
4 | [指] | デストラーデ |
5 | [左] | ブライアント |
6 | [三] | 石毛宏典 |
7 | [捕] | 吉永幸一郎 |
8 | [遊] | 小川博文 |
9 | [二] | 辻発彦 |
| [投] | 前田幸長 |
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第3戦
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
H |
E |
全セ
| 0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
4 |
6 |
0 |
全パ
| 0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
2 |
6 |
2 |
- セ:槙原(巨)、北別府(広)、○山本昌(中)、S佐々木主 - 大久保、達川、古田
- パ:金石(日)、赤堀(近)、●伊藤(オ)、白井、河本、吉田 - 田村、伊東、吉永
- 勝利:山本昌(1勝)
- セーブ:佐々木主 (1S)
- 敗戦:伊藤(1敗)
- 本塁打
セ:駒田(巨)1号(ソロ・伊藤)
パ:佐々木2号(ソロ・北別府)、清原(西)1号(ソロ・佐々木主) - 審判
[球審]鈴木(セ)
[塁審]牧野(パ)・井野(セ)・林忠(パ)
[外審]谷(セ)・山本隆(パ) - 試合時間:2時間40分
オーダー
セントラル |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [三] | 高木豊 |
2 | [遊] | 池山隆寛 |
3 | [左] | パチョレック |
4 | [指] | 原辰徳 |
5 | [右] | 駒田徳広 |
6 | [一] | シーツ |
7 | [捕] | 大久保博元 |
8 | [二] | 正田耕三 |
9 | [中] | 亀山努 |
| [投] | 槙原寛己 |
|
パシフィック |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [三] | 松永浩美 |
2 | [二] | 大石大二郎 |
3 | [右] | 佐々木誠 |
4 | [一] | 石井浩郎 |
5 | [指] | デストラーデ |
6 | [中] | 秋山幸二 |
7 | [左] | 高橋智 |
8 | [捕] | 田村藤夫 |
9 | [遊] | 浜名千広 |
| [投] | 金石昭人 |
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テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:7月18日
- 第2戦:7月19日
- 第3戦:7月21日
ラジオ中継
- 第1戦:7月18日
- 第2戦:7月19日
- 第3戦:7月21日
脚注
関連項目
外部リンク
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