1696年7月14日の海戦 |
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ウィリアム王戦争中 |
ニューブランズウィック州の地図、中央下にファンディ湾、その上にセントジョンが見える。 |
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衝突した勢力 |
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イングランド |
フランス王国 |
指揮官 |
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イームズ大尉、パクセン大尉 |
ピエール・ル・モイン・ディベルヴィユ |
戦力 |
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植民地の補給艦による戦闘用艦隊 |
戦闘用艦隊 |
被害者数 |
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不明 |
なし |
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1696年7月14日の海戦(Action of 14 July 1696)は、ウィリアム王戦争末期にフランスとイングランドの間で、ファンディ湾(現在のニューブランズウィック州セントジョン)で行われた海戦である。イングランドの軍艦はボストンから派遣されており、フランスの士官ピエール・ル・モイン・ディベルヴィユによる、ケベックから、セントジョン川に面したアカディアの首都フォート・ナシュワク(現在のニューブランズウィック州フレデリクトン)への物資の運搬を阻止するのが狙いだった。フランスの軍艦エンヴューとプロフォンがはイングランドのフリゲート艦ニューポート(24門)を拿捕した。一方イングランドのフリゲート艦ソーリングス(34門)と北アメリカ植民地の補給艦は難を逃れた[1]。
概要
戦闘に至るまで
1696年、ウィリアム王戦争は7年目に入っていた。ディベルヴィユはペマキッド(現在のメイン州に立つニューイングランドの砦)の包囲戦に向かうため、シャラント=マリティムのロシュフォールからケベックシティまでを航行し、ケベックシティで、80人の部隊と民兵を乗艦させた。それからルイブール、ケープ・ブレトン島に向かい、ミクマク族の兵を30人乗せて、セントジョン川へと出帆した[2]。
戦闘
7月14日、セントジョン川から5リーグ(15マイル、24キロ)の地点で、ディベルヴィユは霧の中に錨をおろした。2時になって霧が晴れ始め、フランスの軍艦から、風上にイングランドの船が3隻、セントジョンズ川方向に一直線に並んでいるのが見えた。双方の距離が1リーグ(2.8キロ)にまで縮まった時、イングランド艦はフランスの軍艦に気づき、フランス艦隊の方に迫って来た[1] 。
フランス艦「プロフォン」の艦長であるサイモン=ピエール・ドゥニ・ド・ボナヴァンテュールは、戦闘向きなこの艦の本質を封じ、港をマスケット銃の銃撃が終わるまで港を閉鎖した。2隻のイングランド艦がフランス艦を砲撃した。ボナヴァンテュールは、港を開放し、イングランド艦を風上にやったところ、火力で劣るイングランド艦が、逃走しようとしているのに気づいた。プロフォンは風をとらえようとし、エンヴューのディベルヴィユは、暴風と戦いつつプロフォンを追った[1] 。
ディベルヴィユは、パクセンが指揮を執っていたイングランドのフリゲート艦ニューポートを砲撃し、帆柱を倒した。この拿捕船は後方に崩れ、もう少しでエンヴューの船首にぶつかって、提督旗を落とすところだった。ディベルヴィユは、ボナヴァンテュールに、ニューポートに兵を乗せるように命じた。ボナヴァンテュールは、このイングランド艦を、フランス艦隊の一員とすべく、セントジョン川へ移動させたが、座礁してしまい、ニューポートは危うく岩場で壊れそうになった[1]。
エンヴューのディベルヴィユは、イームズが指揮する、より大きなイングランド艦であるソーリングスを追い続けた。フランス艦からの砲弾は、ソーリングスの向こうに逸れたが、夜の闇と霧とが、3時間続いたこの戦いの幕を下ろした。イングランド艦ソーリングスは逃走した[1]。
ペマキッドの戦いへ
戦闘の翌日の1696年7月15日、ディベルヴィユはセントジョン港に入った。アカディアの首都、フォート・ナシュワクへの荷を下ろした後、8月2日に50人のミクマク族と、シモン神父を乗船させて、ペネブスコット(現在のメイン州キャスティン)に向けて出発した。ディベルヴィユはセントジョンで修理されたニューポートを、新たにフランス艦隊に加えた[3]。8月7日、ペネブスコットに着いた艦隊をヴィリュー、モンティニと25人のインディアン、テュリ神父、ジャン=ヴァンサン・ダバディ・ド・サン=キャスタンと300人のインディアンが出迎え、8月14日、ディベルヴィユは彼らをすべて連れて、ペマキッドの戦いに臨んだ[4]。
脚注
- ^ a b c d e Beamish Murdoch. A History of Nova-Scotia, Or Acadie, Volume I. P. 218
- ^ Parkman
- ^ The history of the state of Maine: from its first discovery, 1602 ..., Volume 1 By William Durkee Williamson, p. 643
- ^ (Hannay)
参考文献
- France and England in North America: A series of historical narratives, Part 5 By Francis Parkman, Chapter 18. p. 388
- Beamish Murdoch. A History of Nova-Scotia, Or Acadie, Volume I. James Barns, Printer and Publisher. 1865.
- Hannay, James. The history of Acadia, from its first discovery to its surrender to England
一次出典
- 情報を提供したボードウィンは、フランス艦には負傷者は一人もおらず、インディアン兵がよく働いていたと述べている。