15号族(15ごうぞく)はサラブレッドの牝系(母系)のひとつ。イギリスクラシック勝利数は9勝で、15号族という比較的小さい番号が振られているが、活躍馬は19世紀中ごろまでに集中しており現在勢力は極めて小さい。日ごろ見かけることの少ない牝系である。日本にも子孫は殆ど入ってきておらず、大競走の勝ち馬は皆無、スルガスンプジョウが1970年代に重賞を3勝したほかはアエロプラーヌがいた程度であった。しかし2008年牡馬クラシック路線にてスマイルジャック(アエロプラーヌの全妹カイウンテンシの孫)が日本ダービー2着、重賞3勝をあげる活躍を見せた。2010年代には再び活躍馬が散見されるようになっており、欧州でウィンター(Winter)やデフォー(Defor)がG1競走に優勝、2020年には日本でもダノンザキッドがホープフルステークスを制してG1馬となった。
牝祖はロイヤル・メア(Royal Mare、グレーホワイノットの母とも呼ばれる)。
- セリマ(Selima、1746年・英)は21号族として扱う。詳細は21号族参照。
牝系図
- Royal Mare -- F-No.15
- Whynot Mare(Whynot)
- Castaway Mare(Castaway)
- Dimple Mare(Dyer's Dimple)
- Crab Mare(Crab)
- Charlotte(1756, Blank)
- Syphon Mare(1772, Syphon)
- Violet(1787, Shark)
- Tooee(1799, Buzzard)
- Vourneen(1810, Sorcerer)
- Mrs. Fly(1823, Walton)
- Gitana(1828, Tramp)
- The Wryneck(1842, Slane) -- F-No.15-b
- Grey Whynot(Whynot)
- Points(St. Victor's Barb)
- Flying Whigg(1715, Williams's Arabian)
- Little Hartley Mare(1727, Bartlet's Childers)
- Miss Meredith(1751, Cade)
- Shepherd's Crab Mare(1760, Shepherd's Crab)
- Large Hartley Mare(1729, Hartley's Blind Horse)