黒川村(くろかわむら)は、新潟県の北東にある北蒲原郡の北端に位置した村である。中条町への通勤率は19.0%(平成12年国勢調査)。2005年9月1日に中条町と合併して胎内市となった。
地理
隣接していた自治体
歴史
江戸時代には周辺一帯を領有する黒川藩の陣屋が置かれていたほか、街道の宿場町[1]となっていた。「黒川」の名は原油が流れていたことに由来するとされる[1]。
沿革
行政
初代村長は同一自治体としては全国最多の12期連続当選の記録を持つ。
- 初代 - 伊藤孝二郎
- 2代目 - 布川陽一
経済
畜産が盛んで、胎内牛と呼ばれるブランド牛や黒豚が特産。ハム・ソーセージ等の加工品は1989年に東京・市ヶ谷にオープンしたアンテナショップ「浪漫亭 新潟県黒川村東京役場」でも売り出されていた[4][5]。1999年には原材料のホップと麦をすべて村内で栽培した自給自足の村営地ビール工場を開設[6]。このほか、ジャージー牛の乳製品やそばも特産品である[7]。
1965年のスキー場開設を皮切りに胎内川のリゾート・観光開発が盛んに進められ、2000年時点では3棟のホテル、ビール園、ゴルフ場、クアハウスなどの施設がすべて村の観光特別会計により村職員中心で運営されていた[8]。観光・リゾートと農業を一体化した「観光農業」を打ち出し、可能な限り一次産品を地元の観光施設等で消費・加工・販売する方針をとっていた[8]。
教育
交通
鉄道
旧村域北端の中条町・荒川町の境界が入り組んでいる箇所にJR羽越本線が数十メートルほど通過しているが、現在に至るまで駅は未設置。
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
胎内川沿いは前述のようにリゾートとして整備された。
- 胎内リゾート 胎内エリア
- 胎内リゾート 樽ヶ橋エリア
- クアハウスたいない[12]
- 胎内グランドホテル - 村営ホテル。
- 奥胎内ヒュッテ - 2005年竣工[9]。
- 蔵王権現遺跡
- 黒川城跡
- 臭水油坪
- 胎内星まつり
- 道の駅胎内
出身人物
その他
脚注
- ^ a b 「黒川村ってどんなところ?」(PDF)『まちだよりなかじょう』第821号、中条町、2005年6月1日、12頁。
- ^ 広報くろかわ 昭和37年9月10日号 村章決まる
- ^ 祭りの夜の惨害 黒川村 22人依然不明『朝日新聞』昭和42年8月29日夕刊、3版、9面
- ^ “東京にアンテナショップ、黒川村―胎内牛など売り込み。”. 日本経済新聞. (1989年4月7日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “黒川村―“全村一丸”で農業守る(あの町この村創生元年)”. 日本経済新聞. (1989年4月12日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “新潟・黒川村、自給自足地ビール工場―原材料、すべて村内から。”. 日経流通新聞. (1998年9月3日). p. 17
- ^ 「黒川村ってどんなところ?」(PDF)『まちだよりなかじょう』第823号、中条町、2005年7月1日、2頁。
- ^ a b “地産地消への挑戦(7)観光と連携し販路維持―特産品、村外に出さず。”. 日経流通新聞. (2000年3月14日). p. 12
- ^ a b 「奥胎内ヒュッテ、竣工」(PDF)『広報くろかわ』第374号、黒川村、2005年6月、2頁。
- ^ “新潟・黒川村―災害原点に観光開発次々(地域おこし実践講座)”. 日経流通新聞. (1990年10月11日). p. 13
- ^ a b “新潟・黒川村、新ホテルと昆虫の家、27日開業。”. 日本経済新聞. (1987年4月18日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b c d e f 「黒川村ってどんなところ?」(PDF)『まちだよりなかじょう』第825号、中条町、2005年8月1日、2頁。
- ^ 「胎内星まつり2004」(PDF)『広報くろかわ』第365号、黒川村、2004年9月、3頁。
- ^ “グルメランド胎内(新潟)徹底した手作り、村ぐるみで商品育てる(繁盛店ルポ)”. 日経流通新聞: p. 23. (1990年10月4日)
参考文献
関連項目
外部リンク