鳴海 章(なるみ しょう、1958年7月9日[1] -)は、日本の小説家。北海道帯広市生まれ・在住。本名三井 章芳。男性。
略歴
北海道帯広市生まれ。北海道帯広柏葉高等学校を経て、日本大学法学部卒。
零細PR会社に勤務していた1991年、『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞(真保裕一の『連鎖』と同時受賞)。前年に『スクォーク75、ハイジャック発生』で乱歩賞に入選したが、最終候補作には選ばれなかった。
シリーズものの著作として『国連航空軍』シリーズ、『スナイパー』シリーズ、『原子力空母信濃』シリーズ、『ゼロ』シリーズがある。航空サスペンス・エンタテイメント小説の熱心な書き手として知られている。1997年から、東京から帯広に戻り作家生活を営んでいる。
また、近年では警察小説も書き始め、その代表作として『ニューナンブ』『えれじい』などがある。他に、航空サスペンス系小説以外も執筆。人間ドラマを主とした作品がある。『風花』は2001年に映画化、『輓馬』は『雪に願うこと』のタイトルで2006年に映画化、『俺は鰯』は2003年にWOWOWのドラマWでテレビドラマ化された。ばんえい競走の名馬スーパーペガサス号の生産者・三井宏悦は父方の従兄弟である。
著作
1990年代
- ナイト・ダンサー (講談社、1991年 のち文庫)
- 原子力空母「信濃」シリーズ(中央公論社 C★NOVELS)
- 激突ファントム飛行隊 (1993年、のち文庫)
- 最後の出撃(1994年 - 1995年、のち文庫)
- 中米侵攻作戦(1994年、のち文庫)
- ファントム無頼列伝(1994年、のちケイブンシャ文庫)
- ラストフライト(1995年 、のちケイブンシャ文庫)
- シャドー・エコー (講談社、1992年 のち文庫)
- ネオ・ゼロ (集英社、1992年 のち文庫)
- 荒鷲の狙撃手(イーグル・スナイパー) (講談社ノベルス、1993年 のち文庫)
- スーパー・ゼロ (集英社、1993年 のち文庫)
- ゼロと呼ばれた男 (集英社、1993年 のち文庫
- 日本海雷撃戦 コリア・クライシス (講談社ノベルス、1993年 のち文庫)
- 蒼穹の射手(イーグル・ドライバー)(角川書店、1994年 のち文庫)
- ファイナル・ゼロ (集英社、1994年 のち文庫)
- 闇の戦場 (集英社、1994年 のち文庫)
- リヴァイアサン (講談社ノベルス、1994年)
- アイゼン・ドラグーン (講談社ノベルス、1995年)
- 航空事故調査官 (集英社、1995年 のち文庫「劫火」)
- 国連航空軍シリーズ(中央公論社C★NOVELS)
- 「ユニコーン」出撃指令 (1995年 - 1996年、のちケイブンシャ文庫)
- サハリン空中戦 (1996年、のちケイブンシャ文庫)
- イーグル邀撃隊 (1997年)
- 最終兵器 (1998年)
- 五十年目の零戦 (中央公論社、1995年 のち集英社文庫)
- 第七の天使 (勁文社、1995年 「長官狙撃」文庫、光文社文庫)
- デッド・シックス (角川書店、1995年)
- 撃つ (光文社カッパノベルス、1996年 のち文庫)
- 俺は鰯 (角川書店、1996年 のち文庫)
- キッカー 航空投下員 (ケイブンシャノベルス、1996年 のち徳間文庫)
- サバイバルゲーム (双葉社、1996年 のち文庫)
- Dロック (小学館、1997年 のち徳間文庫)
- 鹹湖 彼女が殺された街 (集英社、1998年)
- 成層圏の標的 (角川文庫、1998年)
- 潜入指令、高度ゼロ (ケイブンシャノベルス、1998年 「ハインド・ゲーム 北朝鮮潜入」徳間文庫)
- 卒業一九七七 (勁文社、1998年)
- パラダイスビーチ (双葉社、1998年 のち文庫)
- 真夜中のダリア (角川書店、1998年 のち文庫)
- 狼の血 (光文社カッパノベルス、1999年 のち文庫)
- 風花 (講談社、1999年 のち文庫)
2000年代
- 死者の森 (集英社、2000年 「鬼灯」文庫)
- 棘 (徳間書店、2000年 のち文庫)
- 輓馬 (文藝春秋、2000年 のち文庫)
- もう一度、逢いたい (ホラー短編集 実業之日本社、2000年 のち光文社文庫)
- 凍夜 (集英社文庫、2001年)
- 冬の狙撃手 (ケイブンシャノベルス、2001年 のち光文社文庫)
- 夏日 (光文社、2002年)
- ニューナンブ (講談社、2002年 のち文庫)
- 痩蛙 (角川書店、2002年 のち文庫)
- 真珠湾、遥かなり 零戦隊血風録 (トクマ・ノベルズ、2003年 のち文庫)
- 月のない夜 (徳間書店、2003年 のち文庫)
- 街角の犬 (講談社、2003年 のち文庫)
- 雨の暗殺者 (光文社カッパノベルス、2004年 のち文庫)
- 死の谷の狙撃手 (実業之日本社ジョイノベルス、2004年 のち光文社文庫)
- えれじい (講談社、2005年 のち文庫)
- 第四の射手 (実業之日本社ジョイノベルス、2005年 のち光文社文庫)
- バディソウル 対テロ特殊部隊 (光文社カッパノベルス、2005年 のち文庫)
- 強行偵察 (長編バトル・アクション 実業之日本社ジョイノベルス、2006年 のち光文社文庫)
- 薩摩組幕末秘録 (集英社、2006年)
- ナイフ・エッジ 剃刀舞踏会 (徳間書店、2006年)
- いのちに抱かれて 楓子と大地の物語 (徳間書店、2007年)
- 桔梗は驟雨に散る (実業之日本社ジョイノベルス、2007年)
- 総理を撃て (光文社カッパノベルス、2007年)
- 微熱の街 (小学館、2007年 のち文庫)
- 哀哭者の爆弾 (光文社、2008年 のち文庫)
- オマワリの掟 (連作ポリスストーリー 実業之日本社ジョイノベルス、2008年 のち文庫)
- テロルの地平 (光文社、2009年 のち文庫)
2010年代
2020年代
日本国外での翻訳
中国本土(簡化字)
- 冷雨中的暗杀者 (2011年6月、吉林出版集团有限责任公司)『雨の暗殺者』
- 死谷狙击手 (2011年6月、吉林出版集团有限责任公司)『死の谷の狙撃手』
- 敢死队之魂 (2011年6月、吉林出版集团有限责任公司)『バディソウル 対テロ特殊部隊』
- 第四射手 (2011年6月、吉林出版集团有限责任公司)『第四の射手』
関連作品
脚注
関連項目
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1970年代 |
- 第16回 大谷羊太郎『殺意の演奏』
- 第17回 受賞作なし
- 第18回 和久峻三『仮面法廷』
- 第19回 小峰元『アルキメデスは手を汚さない』
- 第20回 小林久三『暗黒告知』
- 第21回 日下圭介『蝶たちは今…』
- 第22回 伴野朗『五十万年の死角』
- 第23回 藤本泉『時をきざむ潮』 / 梶龍雄『透明な季節』
- 第24回 栗本薫『ぼくらの時代』
- 第25回 高柳芳夫『プラハからの道化たち』
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 |
- 第66回 佐野広実『わたしが消える』
- 第67回 伏尾美紀『北緯43度のコールドケース』 / 桃野雑派『老虎残夢』
- 第68回 荒木あかね『此の世の果ての殺人』
- 第69回 三上幸四郎『蒼天の鳥』
- 第70回 霜月流『遊廓島心中譚』 / 日野瑛太郎『フェイク・マッスル』
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