食品偽装問題(しょくひんぎそうもんだい)とは、食品に対して何らかの偽装を行う行為(食品偽装)によって起こる問題のことである。事件化されたものについては食品偽装事件とも言う。
食料品の小売り・卸売りや飲食店での商品提供において、生産地、原材料、食品添加物、消費期限・賞味期限、食用の適否などについて、本来とは異なった表示を行なった状態で、流通・市販がなされることがある。販売以外の目的で偽装を行う場合もある(牛肉偽装事件など)。
偽装の種類
- 産地偽装 - 生産地や食肉部位などを偽って表示する。
- 原材料偽装 - 原材料を偽って表示する。
- 消費期限・賞味期限偽装 - 消費期限および賞味期限を本来より後の日付に偽って表示する。精肉の場合、日付の書かれたラベルの付いたパックを張り替えることからリパックと呼ばれる。通常は風味の衰えが分からないように生肉から味付け肉に作り変えられてリパックされるが、悪質な場合においては生肉のままリパックされる。
- 食用の適否の偽装 - 食用でないとされたものを食用と偽って販売する。
飲食店のメニューに産地や原材料を偽って掲載することはメニュー偽装と呼ばれる。
主な食品偽装事件
発覚した時期の順に示す。
関連する法令
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『危ない食卓 十九世紀イギリス文学に見る食と毒』横山茂雄編 新人物往来社 2008年
- 『食品偽装の歴史』ビー・ウィルソン/高儀進訳、白水社、2009年7月
- 『食品偽装を科学で見抜く』 リチャード・エバーシェッド、ニコラ・テンプル/ 守 信人 訳 日経BP社 2017年4月
関連項目