韋貴妃(いきひ、開皇17年(597年) - 麟徳2年9月28日(665年11月11日))は、中国の唐の太宗李世民の貴妃(側室)。名は珪、字は沢。本貫は京兆郡杜陵県。紀王李慎や臨川公主を産み、紀国太妃に立てられた。
経歴
韋円成の娘[1]として生まれた。北周の太傅韋孝寛の子の韋総の孫娘にあたる。前の夫は李珉。
良家の娘として選出されて、李世民の妃となった。貞観元年(627年)4月1日、貴妃に冊立された。永徽元年(650年)正月29日、紀国太妃に立てられた。麟徳2年(665年)9月、河南の敦行里の邸で亡くなった。乾封元年12月29日(667年1月28日)、昭陵に陪葬された。
伝記資料
脚注
- ^ 阿史那忠墓誌(阿史那貞公墓誌)によると、陳州刺史円成の娘とされ、韋孝寛の孫とされる。隋の戸部尚書李子雄の子の李珉にとつぎ、娘ひとり(後の定襄県主、阿史那忠の夫人)を産んでいる。つまり韋貴妃は再婚ということになる。