『青空スタンバイ』(あおぞらスタンバイ)は、小島一将による日本の漫画。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された、高校生のテニス大会をテーマにしたスポーツ漫画である。小島一将の最後の少年誌連載作品で、テニス大会で勝ち進んでいくストーリーだが、準決勝および決勝戦の一部が飛ばされるなど、後半が駆け足になり物語が終わっている[1]。
あらすじ
高校生の瀬川諒は通う大和学園の硬式テニスでレギュラーとなり、県大会のシルバーカップに出場する。対戦相手の高校は奇妙な連中ばかりだが、優勝めざして勝ち進んでいく。
登場人物
- 瀬川諒(せがわ りょう)
- 主人公。大和学園の硬式テニス部レギュラー。親が仕事で不在のため、幼馴染のまどかの家に下宿している。高校生テニスの県大会に出場する。
- 栗原まどか(くりはら まどか)
- 硬式テニス部の女子部員。主人公と仲が良い。
- 新藤直樹(しんどう なおき)
- 硬式テニス部に新入部員として入りいきなりレギュラーとなる。主人公のライバル。
- ジョン
- 軽井沢のテニス合宿で出会ったアメリカン・スクールの高校生。プロのテニス選手を目指している。
- キャシー
- 同じくアメリカン・スクールの高校生。ジョンとペアで諒・まどか組とダブルスの練習試合をする。
- 牛島虎吉(うしじま とらきち)
- 硬式テニス県大会の1回戦の諒の対戦相手。大門高校の主将。学ランを着用している。
- 山村(やまむら)
- 大門高校の副将で参謀格。眼鏡をかけたずんぐりむっくりのデブ。ボールを相手の体めがけてぶつけるリターンで攻めたてる。
- 毒島一郎(ぶすじま いちろう)
- 2回戦の諒の対戦相手。神山高校の主将。スキンヘッドで毒島兄弟の長兄。雨や泥の中でのテニスを得意としている。
- 毒島二郎(ぶすじま じろう)
- 2回戦の新藤の対戦相手。毒島兄弟の次兄。アクロバット回転レシーブの使い手。
- 毒島三郎・四郎(ぶすじま さぶろう・しろう)
- 2回戦のダブルスの相手。毒島兄弟の三男と四男。絶妙のコンビによる連携プレイを見せる。
- 西海高校(さいかいこうこう)庭球部
- 準決勝の相手。大和学園に負けたことがアナウンスされるのみで、作中人物としては登場しない。
- 白明館高校(はくめいかんこうこう)の副将
- 決勝戦の新藤の対戦相手。新藤に勝ったことがアナウンスされるのみで、作中人物としては登場しない。
- 香月勲(こうづき いさお)
- 決勝戦の諒の相手。白明館高校の主将。優勝候補で長髪[2]。計算されたような緻密なプレイが売り。
書誌情報
脚注
- ^ 『月刊少年チャンピオン』1982年11月号
- ^ 80年代はじめに、テニスの世界大会で活躍したビヨン・ボルグのようなヘアスタイル。