銖(しゅ)は、中国の古代の質量の単位である。唐代より前の中国では「1石 = 4鈞、1鈞 = 30斤、1斤 = 16両、1両 = 24銖」という体系を使っていた[1]。
漢代の斤を226.67グラムと仮定すると[2]、銖は約0.590グラムに当たる。
- 1 両 = 24 銖 = 14.167 g
- 1 斤 = 16 両 = 384 銖 = 226.67 g
- 1 鈞 = 30 斤 = 11 520 銖 = 6 800 g
- 1 石 = 4 鈞 = 46 080 銖 = 27 200 g
唐代以降は質量の単位はおおむね十進化し、中国でも日本でも「銖」は使われていない。
日本の江戸時代の貨幣体系でも「銖」に由来する「朱」を使っているが、こちらは「両」の1/16になっている。
現代の中国では、タイの通貨であるバーツのことを「泰銖」と呼んでいる。歴史的には「五銖銭」が名高い。
出典
- ^ 『漢書』律暦志「二十四銖為両。十六両為斤。三十斤為鈞。四鈞為石。」
- ^ 小泉袈裟勝 『歴史の中の単位』、p.254、総合科学出版、1974年11月10日発行