『銀の三角』(ぎんのさんかく)は、1987年2月4日に日本で発売されたZABADAKのセカンド・アルバム。ミニ・アナログ・アルバムとしてLPレコードで発売され、カセットテープも発売された。
概要
アルバムタイトルは、萩尾望都の同名漫画『銀の三角』に影響を受けて吉良知彦が命名したもので、クレジットタイトルの “SPECIAL THANKS” にも萩尾の名がみられる。B面3曲目の「チグリスとユーフラテスの岸辺」も同作品中の1話のサブタイトルから採られている。制作において、萩尾の同作品と、アメリカ映画『ブレードランナー』に描かれた未来から受けたイメージを、ZABADAKのメロディに融合させたと吉良は語っている[1]。
A面1曲目の「水のソルティレージュ」は、ノルウェーのポップ・グループ、フラ・リッポ・リッピ(英語版)の楽曲「SHOULDN'T HAVE TO BE LIKE THAT(英語版)」の日本語詞によるカバー。
サポートミュージシャンとしてバッキング・ボーカルに、PSY・Sの安則 “CHAKA” まみ、小峰公子、Darie(濱田理恵)らが参加している。
曲目
side.A
- 水のソルティレージュ/ SHOULDN’T HAVE TO BE LIKE THAT
- 日本語詞:麻生圭子、作曲:Kristoffersen and Kvalnes、編曲:安部隆雄、ボーカル:吉良知彦
- 風の丘 /WINDY HILL
- 作詞:小峰公子、作曲・編曲:吉良知彦、ボーカル:吉良知彦
- ハイド・イン・ザ・ブッシュ /HIDE IN THE BUSH
- 作詞・作曲:上野洋子、編曲:吉良知彦、ボーカル:上野洋子
side.B
- ガラスの森 /GLASS FOREST
- 作詞:麻生圭子、作曲・編曲:吉良知彦、ボーカル:上野洋子
- 夜の彷徨(さまよい) /MERMAID
- 作詞:松田克志、作曲・編曲:吉良知彦、ボーカル:上野洋子
- チグリスとユーフラテスの岸辺/VISIONS OF THE TIGRIS
- 作詞:松田克志・一色線、作曲・編曲:吉良知彦、ボーカル:吉良知彦
脚注
- ^ 雑誌『ind's別冊Chart』03号、スイッチ・コーポレイション、1987年、123-124p。
関連項目