金 建希(キム・ゴンヒ[1]、キム・ゴニ[2]、韓国語: 김건희、Kim Kun-hee、1972年9月12日 - )は、大韓民国の女性実業家。尹錫悦韓国大統領夫人[1]。本貫は善山金氏[3]。2000年代以前の本名は金命新(キム・ミョンシン、김명신)であった[4][5]。
人物
京畿道楊平郡出身。明逸女子高等学校(朝鮮語版)を経て1996年に京畿大学校芸術学部絵画科を卒業した。1999年に淑明女子大学校大学院美術教育専攻で修士号を、2008年に国民大学校テクノデザイン大学院で博士号を、2012年にソウル大学校で経営専門修士号を取得した[6][7][8]。2012年3月に12歳上の検察官だった尹錫悦と結婚した[6][9]。
翰林聖心大学校、瑞逸大学校、ソウル情報技能大学校、水原女子大学校、安養大学校、国民大学校の美術講師や兼任教授を経て[8]、2009年に文化芸術展示企画会社「コバナコンテンツ」を設立し、代表取締役社長に就任した[6][10]。その後は様々な文化コンテンツに投資し、2021年6月時点で約70億ウォンの財産を保有している[11]。2019年には税金を滞納したとの疑惑をメディアが報じた[12]。また、2020年に夫の尹錫悦が秋美愛法務部長官との対立過程において、金は各種展示会を通じて企業から協賛金を収受したという疑惑も提起された[13]。
尹の大統領選挙過程において、共に民主党側から2007年に水原女子大学校の教員採用に応募した際に提出した経歴や、2013年に安養大学校に提出した履歴書に虚偽の記載があったなどの疑惑を指摘され、後に謝罪した[2]。また、学位論文剽窃などの疑惑も提起された[14][15]。さらに、秋美愛ら民主党側議員から金は過去にホステスとして働いた噂も提起されたが[16]、金本人は当時勉強に忙しかったため、アルバイトをする時間はなかったと明確に否定した[11][17][18]。尹の当選後、金は「令夫人」(大統領夫人への敬称)の呼称は望ましくなく、「大統領配偶者」と呼ぶべきだとの意見を示した[19]。
2022年6月13日には、故盧武鉉元大統領夫人の権良淑を訪問。これが、尹大統領就任後初の夫人の公式日程となった[20]。
脚注
外部リンク