金川造船

金川造船株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
652-0872
兵庫県神戸市兵庫区吉田町3-7-28
設立 1944年5月
業種 輸送用機器
法人番号 6140001012850 ウィキデータを編集
事業内容 中小型船舶の建造・修理
大型船ブロックの加工組立
鉄構製品・建設機械製品の製造
鋼製防舷材の製造
代表者 代表取締役社長 生駒剛人
資本金 1,100万円
従業員数 50名
外部リンク http://kdy-kobe.co.jp/
テンプレートを表示

金川造船株式会社(かながわぞうせん)は、兵庫県神戸市兵庫区に本社を置く造船事業者である。日本中小型造船工業会の会員企業である[1]

概要

神戸市内に、吉田工場(兵庫区)・苅藻島工場(長田区)の2工場を置く。新造船は、吉田工場で建造・進水後、苅藻島工場で艤装を行って完成させる工程となっている[2]

タグボートの建造が多く、これまでに700隻以上の建造実績があり、日本国内でトップシェアを占める[3][4]。2018-2019年には、国内初のIGFコードに準拠したLNG燃料のタグボートを建造し、商船三井グループに引き渡した[3][5]。このタグボートは、日本船舶海洋工学会シップ・オブ・ザ・イヤー2019作業船・特殊船部門賞を受賞している[6]2022年には、日本初の電気推進タグボートを建造し、東京汽船に引き渡した[7]

三菱重工業神戸造船所の協力工場の認定を受けており、同造船所向けの船殻ブロックの製作も行う[4]

主要設備

吉田工場

  • 船台[8]
    • 第1船台 60m × 10.5m 収容能力1,000GT
    • 第2船台 60m × 10.5m 収容能力1,000GT
  • クレーン[8]
    • 70/35tジブクレーン 1基
    • 10t門型クレーン 1基
    • 5t門型クレーン 1基

苅藻島工場

  • 艤装岸壁 80m[8]
  • クレーン[8]
    • 40/20tジブクレーン 1基
    • 10t門型クレーン 1基

沿革

  • 1932年昭和7年)1月 - 金川組発足[9]三菱重工業神戸造船所川崎造船所の所内造船工事請負業を営む[9]
  • 1940年(昭和15年)5月 - 鷹取工場開設[9]。鉄構・製缶加工工事を開始[9]
  • 1944年(昭和19年)5月 - 法人組織に改組[9]
  • 1951年(昭和26年)5月 - 吉田工場・苅藻島工場を開設[9]。中小型鋼船の新造・修理事業を開始[9]
  • 1961年(昭和36年)4月 - 三菱重工業神戸造船所建造船の船殻ブロック・ハッチカバー等の製作を始める[9]
  • 1973年(昭和48年)9月 - 工場レイアウトの改善・設備の充実を図り、吉田工場の拡張を行う[9]
  • 1992年平成4年)9月 - 作業環境の改善・省力設備の計画的導入を図り、吉田工場建屋の建て替えを行う[9]

脚注

  1. ^ 日本中小型造船工業会公式サイト掲載「会員名簿」(2021年9月20日閲覧)
  2. ^ 金川造船株式会社公式サイト掲載「生産工程」(2021年9月20日閲覧)
  3. ^ a b 金川造船株式会社公式サイト掲載「事業概要」(2021年9月20日閲覧)
  4. ^ a b 『海運・造船会社要覧2018』 日刊海事通信社、2017年、pp.602-603
  5. ^ 世界の艦船』2019年6月号(No.901)p.131
  6. ^ 公益社団法人日本船舶海洋工学会『シップ・オブ・ザ・イヤー2019』(2023年6月27日閲覧)
  7. ^ 金川造船株式会社 2023年3月1日付TOPICS「日本初の電気推進タグボート 東京汽船株式会社殿ご下命『大河』竣工」(2023年5月24日閲覧)
  8. ^ a b c d 金川造船株式会社「2021年会社案内」 pp.12-13 (2021年9月20日閲覧)
  9. ^ a b c d e f g h i j 金川造船株式会社公式サイト掲載「沿革」(2021年9月20日閲覧)

外部リンク