金川造船株式会社(かながわぞうせん)は、兵庫県神戸市兵庫区に本社を置く造船事業者である。日本中小型造船工業会の会員企業である[1]。
概要
神戸市内に、吉田工場(兵庫区)・苅藻島工場(長田区)の2工場を置く。新造船は、吉田工場で建造・進水後、苅藻島工場で艤装を行って完成させる工程となっている[2]。
タグボートの建造が多く、これまでに700隻以上の建造実績があり、日本国内でトップシェアを占める[3][4]。2018-2019年には、国内初のIGFコードに準拠したLNG燃料のタグボートを建造し、商船三井グループに引き渡した[3][5]。このタグボートは、日本船舶海洋工学会のシップ・オブ・ザ・イヤー2019作業船・特殊船部門賞を受賞している[6]。2022年には、日本初の電気推進タグボートを建造し、東京汽船に引き渡した[7]。
三菱重工業神戸造船所の協力工場の認定を受けており、同造船所向けの船殻ブロックの製作も行う[4]。
主要設備
吉田工場
- 船台[8]
- 第1船台 60m × 10.5m 収容能力1,000GT
- 第2船台 60m × 10.5m 収容能力1,000GT
- クレーン[8]
- 70/35tジブクレーン 1基
- 10t門型クレーン 1基
- 5t門型クレーン 1基
苅藻島工場
- 艤装岸壁 80m[8]
- クレーン[8]
- 40/20tジブクレーン 1基
- 10t門型クレーン 1基
沿革
脚注
外部リンク