金地院(こんちいん)は、東京都港区にある臨済宗南禅寺派の寺院。
歴史
1619年(元和2年)に開山された。以心崇伝は南禅寺の僧侶で徳川家康の政治顧問を務めていた。そのため、江戸における拠点として与えられたのが当院の由来である。以心崇伝は京都では南禅寺塔頭の金地院を居所としており、江戸での居所も「金地院」と称した。そのため、以心崇伝は別名「金地院崇伝」ともいう[1]。
これまで当院は江戸城内に置かれていたが、以心崇伝の死後の1638年(寛永15年)に現在地に移転した。江戸時代の当院は独立性が高く、現在でいうところの「臨済宗系単立寺院」であったが、明治になり、関係の深かった南禅寺に属することになった[2]。
1945年(昭和20年)の東京大空襲にて本堂が焼失し、1956年(昭和31年)に再建された。
交通アクセス
脚注
- ^ 山折哲雄 監修、槇野修 著『江戸東京の寺社609を歩く 山の手・西郊編(PHP新書)』PHP研究所、2011年、204-205p
- ^ 東京市芝区 編『芝区誌』東京市芝区、1938年、1411-1412p
参考文献
- 東京市芝区 編『芝区誌』東京市芝区、1938年
- 山折哲雄 監修、槇野修 著『江戸東京の寺社609を歩く 山の手・西郊編(PHP新書)』PHP研究所、2011年
関連
一柳直興 - 金地院を菩提寺としている。