釈迦院(しゃかいん)は、大阪府池田市にある高野山真言宗の寺院。厄除けの寺として知られ、通称は尊鉢厄神(そんぱちやくじん)と呼ばれる。
歴史
寺伝によれば、神功皇后が百済より釈尊の仏舎利多羅宝鉢を得て凱旋し、仏教がまだ広まっていないので、仲哀天皇の御代、散逸を恐れて鉢塚に隠した。その後、行基が霊夢により石窟より仏舎利を掘出し、聖武天皇の勅命で精舎を建立。また、行基は自ら観音菩薩・不動明王・毘沙門天像を刻して仏舎利とともに安置。寺を鉢多羅山若王寺釈迦院と号し、村を尊鉢と名づけ、斎田300石を賜った。天正年間(1573年 - 1592年)の兵火で若王寺は堂宇と寺宝を焼失し、斎田も没収されたが、天正17年(1589年)に傳誉が再建し、その後天保11年(1840年)火災に遭い、慶応元年(1865年)6月宗浄・歓浄が再建[1]。
文化財
- 重要美術品
- 宝篋印塔 - 鎌倉時代、花崗岩製、「正安元年(1299年)十二月廿五日 願主藤原景正」と刻銘がある。1935年、重要美術品に認定[2]。
- 池田市指定文化財
- 梵鐘 - 江戸時代、寛永九壬申年(1632年)の銘があり、池田市内最古のものの一つ。
出典
- ^ 大阪府学務部「大阪府史跡名勝天然記念物」(1974)全国書誌番号:73009804
- ^ 大阪府内指定文化財一覧表、大阪府サイト(「池田市」をクリック)
関連項目
外部リンク