酢酸ナトリウム
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識別情報
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E番号
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E262 (防腐剤)
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特性
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化学式
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C2H3NaO2
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モル質量
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82.03 g mol−1 (無水和物の場合。三水和物: 136.08 g/mol)
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示性式
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CH3COONa
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外観
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白色の潮解性粉末
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密度
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1.45 g/cm3、固体
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融点
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324 °Cで分解
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水への溶解度
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76 g/100ml(0 °C)
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塩基解離定数 pKb
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9.25
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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酢酸ナトリウム(さくさんナトリウム、Sodium acetate)とは、酢酸とナトリウムのつくる塩である。酢酸ソーダとも言う。無水物と三水和物が存在する。
無水物、三水和物ともに無色の結晶である。
無水物、三水和物ともに水によく溶けるが、有機溶媒にはほとんど溶けない。弱酸と強塩基の塩なので、水溶液は弱アルカリ性を示す。
酢酸と水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムの中和により三水和物が得られ、この三水和物を120 °C – 250 °Cで加熱すると無水物となる。
用途
緩衝溶液の調製、染料の媒染剤に用いられるほか、融解熱が大きいので暖房器具の保温材としても使われる。漬物などの保存料がわりに使われることもある。
近年では、酢酸ナトリウムを利用した繰り返し使えるエコカイロとした製品がある。これは溶液の濃度を高めにする事で過飽和現象を引き起こしやすくし、凝固点が室内温度以上かつ過冷却時に極めて安定な性質を活かしたものである。過冷却時から何らかの刺激(振動など)を加えると結晶化が始まるが、その時に発生する凝固熱を利用した製品である。
通常、45 – 50 °Cくらいの温度で30 – 50分程度持続させることができる。
またポテトチップスの一部に酢酸ナトリウムが塩味として用いられる。
合成・反応
合成
酢酸エチルに水酸化ナトリウムを加えて鹸化すると得られる。
反応
酢酸ナトリウムを水酸化ナトリウムとともに強熱すると、メタンが得られる。
関連項目
脚注