遜河県(そんが-けん)は満州国及び中華民国により現在の黒竜江省にかつて存在した県。
歴史
県名は県内を流れた遜河(遜別拉河)に由来する。
1916年(民国5年)8月、遜河稽墾局が設置された。1928年(民国17年)、遜河設治局に昇格している。満州国が成立すると1931年(民国20年)に遜河県に昇格し、1934年(康徳元年)には新設された黒河省の管轄とされた。1943年(康徳10年)10月、遜河県は奇克県と合併し遜克県となった。
満州国が崩壊し中華民国政府が行政権を回復すると、1947年(民国36年)に遜克県は分割され遜河県及び奇克県が再び設置された。1948年(民国37年)、中国共産党による「解放」が実施されると遜河県は奇克県、烏雲県と統合され遜克県とされ、遜河県は消滅した。
中国地名の変遷
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建置
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1928年
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使用状況
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1948年廃止 |
中華民国 | 遜河設治局 |
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満洲国 | 遜河県 廃止(1943年) |
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国共内戦期間 | 遜河県 廃止(1948年) |