進歩党(しんぽとう、グリーンランド語: Siumut)は、グリーンランドの政党[1]。2013年3月12日の総選挙で14議席を獲得、当時の党首アレカ・ハモンドが女性としては初のグリーンランドの首相に就任した[2]。
2014年9月、ハモンド首相による公的資金の不正支出が発覚し[3]、同氏は首相および進歩党の党首を辞任した[4]。これに伴い、同党で閣僚を務めていたキム・キールセンが新たに党首および首相に就任したものの、連立与党の連帯党が連立を一方的に解消、新たな選挙の実施を要求した為、解散総選挙が行われた。選挙の結果、先述のスキャンダルや、進歩党に所属していたハンス・エノクセン元首相が率いるグループが離党し新党(ナレラク党)を結成[5]したことなどが影響し、3議席を失った。
キム・キールセン政権の押し進めるレアアース採掘計画には賛成の立場を取っていたが野党からは環境汚染などの懸念から反対の声が挙がり、この計画が争点となった[6]2021年4月6日執行の総選挙(英語版)では10議席にとどまり、計画反対派のイヌイット友愛党(12議席)に続く第2党となった。同じく計画に反対のナレラク党の4議席とあわせ反対派が議会過半数を占めることとなり、採掘計画は凍結される見通しとなったほか、進歩党は少数政党との連立を余儀なくされることとなった[7][8]。
保護国デンマークの議会(フォルケティング)に設けられているグリーンランド議席2議席のうち、1議席を確保している。社会主義インターナショナル加盟政党である[9]。
脚注
外部リンク