藤崎 世津子(ふじさき せつこ)(1930年-)は、日本の歌手、女優である。
経歴
1930年に宮崎県に生まれる。9歳で家族とともに中国に渡り、敗戦で帰国[1]。
旧制宮崎県立都城高等女学校を4年で修了し、1947年に16歳で声楽家・四家文子の内弟子として指導を受ける[1]。1948年からは高英男、渡久地政信に師事し、1954年頃からタンゴに転向すると、その後はラテン専門に活躍した[2]。21歳頃から、クラブや進駐軍のキャンプで軽音楽を歌い始める[1]。
紅白歌合戦には、1959年の第10回に初出場。宝とも子、有明ユリとともに「シエリト・リンド」を歌唱した。
1965年には、戦後の復興を祝い、「ご苦労様ショー」を開催[1]。1970年の大阪万博のアトラクションに出演後、歌手を引退し、その後は宮崎県都城市で暮らした[1]。
2000年には、著書『歌声は希望をのせて 私の歩んだ戦後歌謡史』を出版した[1]。
NHK紅白歌合戦出場歴
参考文献
- ^ a b c d e f 藤崎世津子『歌声は希望をのせて 私の歩んだ戦後歌謡史』書肆フローラ、2000年、pp.240(巻末の経歴より引用)
- ^ 「藤崎世津子リサイタル」『朝日新聞』東京夕刊、朝日新聞社、1959年5月4日、pp.5