菊池 ひみこ(きくち ひみこ、1953年〈昭和28年〉3月2日 - )は、日本人ジャズピアニスト、キーボード奏者、作曲家、編曲家[1]。
来歴
宮城県仙台市で生まれ[1]、宮城県塩竈市で育ち、1歳でクラシックピアノを学び始めた。7歳から、宮城学院女子大学音楽科の古賀るい子と東京芸術大学教授・堀江孝子の指導を受ける[1]。ヤマハエレクトーンコンクールに12歳で出場し、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ の トッカータとフーガ ニ短調 の演奏で第2位を受賞した[1]。
音楽キャリア
吉田拓郎、上條恒彦、五輪真弓などのボーカリストやミュージシャンと共演した後、1975年頃からジャズピアニストの藤井貞泰に師事[1]。1979年7月11日、スイス の モントルー・ジャズ・フェスティバル において、三木敏悟&インナーギャラクシー・オーケストラにキーボード奏者として参加。[1][2]
1980年、テイチクレコードのサブレーベルContinentalからデビュースタジオアルバム『Don't Be Stupid』をリリースした[1]。1981年、アメリカのミュージシャン Richie Cole のアルバム『Cool "C"』のトラックをアレンジした。
次のアルバム『Flashing』(1981年)[3]、『All Right』(1982年)、『Woman』(1983年)、『Reverse It』(1984年)[1]はすべてContinentalからリリースされた。
1987年のアルバム『Flying Beagle』と1988年のアルバム『Sevilla Breeze』は CBS/Sony Records からリリースされた。[1]
1993年の映画『新極道の妻たち 覚悟しいや』の音楽を作曲した。RCAレコード からリリースされたアルバム『Beam』は、同映画のサウンドトラックである。[1]
1997年4月から1999年3月まで、NHK教育テレビの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」で放送された短編アニメ「スプーンひめのスイングキッチン」の音楽を担当する。イメージソング「スプーンひめはきょうもスプーン」、挿入歌「ゆめをひとさじ」2曲とも作詞:冬杜花代子/作曲・編曲:菊池ひみこ/うた:速水けんたろう、茂森あゆみ。
2002年、鳥取県で開催された第17回国民文化祭で、音楽監督およびオーケストラの指揮を務めた[1]。2005年には、同県で開催された第17回全国生涯学習祭の開会式で「ふるさと ~Home In My Soul」を演奏[1]。同年、第30回鳥取市文化賞を受賞。[1]
2021年には、夫の松本正嗣とともに「菊池ひみこ・松本正嗣音楽生活50周年記念コンサート」を開催した[4]。
2024年2月14日にはCBS/SONY期の2枚がSONYのサブレーベル、ALDELIGHTより再発。[5]
2024年5月29日にはContinentalから発売されたアルバムがSpotifyやYoutube Musicなどのサブスクリプション型音楽サービスサイトでリリースされた。
私生活
ギタリストの松本正嗣と結婚しており、1999年に一緒に鳥取に移住した[1]。
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- 「Don't Be Stupid」 (Continental、1980年)
- 「Flashing」 (Continental、1981年)
- 「All Right」(Continental、1982年)
- 「Woman」 (Continental、1983年)
- 「Reverse It」(Continental、1984年)
- 「森羅万象」(Continental、1985年)
- 「Flying Beagle」(CBS/SONY、1987年)
- 「Sevilla Breeze」(CBS/SONY、1988年)
- 「Beam」(RCA、1993年)[6]
ベスト・アルバム
- 「Himiko The Best "Refrain"」(Continental、1984年)
- 「Feel So Good Himiko The Best Vol-2」(Continental、1986年)
- 「HIMIKO KIKUCHI BEST COLLECTION」(Continental、1988年)
脚注
外部リンク