茨城ゴルフ倶楽部Ibaraki Golf Club
所在地
日本 茨城県 つくばみらい市 小島新田
概要開業
1962年 (昭和 37年)9月28日 運営
メンバーシップコース 設計
上田 治 運営者
株式会社Nikkan トーナメント
・1977年-1981年 ダンロップ国際オープン(後のダンロップオープン、キリンオープン)
・2009年-2013年 第37回-第41回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(西コース) ・2013年 第78回 日本オープンゴルフ選手権 ・2014年 第42回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(西コース) ・2015年・2016年 第43回・第44回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(東コース) ・2017年・2018年 第45回・第46回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(西コース) ・2019年・2021年 第47回・第48回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(東コース) ・2022年 第49回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(西コース) コース
東コース
OUT
IN
HOLE
PAR
YARD
HOLE
PAR
YARD
1
5
528
1
4
442
2
3
240
2
4
445
3
4
461
3
4
398
4
4
395
4
3
184
5
4
410
5
4
400
6
3
199
6
5
586
7
4
389
7
4
470
8
4
445
8
3
223
9
5
582
9
5
539
計
36
3649
計
36
3687
西コース
OUT
IN
HOLE
PAR
YARD
HOLE
PAR
YARD
1
4
362
10
4
370
2
4
400
11
4
428
3
5
549
12
5
541
4
4
447
13
3
214
5
5
535
14
4
435
6
3
196
15
3
211
7
4
437
16
4
393
8
3
208
17
5
566
9
4
418
18
4
415
計
36
3552
計
36
3573
その他公式サイト
茨城ゴルフ倶楽部 テンプレートを表示
茨城ゴルフ倶楽部 (いばらきゴルフくらぶ)は、茨城県 つくばみらい市 小島新田に広がるゴルフ場 である。
概要
クラブハウス(2022年5月8日撮影)
2022 ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(2022年5月8日 西コース)
茨城ゴルフ倶楽部があるつくばみらい市 は、茨城県南地域に位置する東京都市圏 、江戸時代 に谷原領3万石と呼ばれた場所で関東郡代 伊奈忠治 によって開発された純農村だった。東京都心から約40キロメートルの距離、標高は約500メートルほどで、鬼怒川 や小貝川 が流れる常総台地の一部である丘陵地で、畑や森林も多く残るそうしたロケーションの所である。
安達幸三郎商店は、1930年 (昭和 5年)、「名古屋ゴルフ倶楽部 」(1929年 (昭和4年)開場、設計・大谷光明 )に芝生 を納入し、ゴルフ場と関りを持ったのが始まりである[ 1] 。ゴルフ場の建設は、「信太山ゴルフ倶楽部(大阪府、1935年 (昭和10年)開場)」、「小金井カントリー倶楽部 (東京都、1937年 (昭和12年)開場)」などの造成工事 の実績がある[ 1] 。
戦後 、荒川 河川敷 の「東京都民ゴルフ場 」(1955年 (昭和30年)開場、設計・上田治 )が、台風 でコースが冠水 したため、安達貞市は新たなゴルフ場建設に向けてコース用地を探した[ 1] 。候補地は、茨城県伊奈村 小島新田、牛久沼 の原野である[ 1] 。太平洋戦争 時に放置状態の土地で、安達建設グループ「日観興業株式会社」により、36ホール規模分の買収 が開始された[ 1] 。
1960年 (昭和35年)1月、コース設計を上田治に依頼、コースの工事は安達建設株式会社によって着工された[ 1] 。上田治は丸ノ内ホテル で設計図 を作成し、設計図を伊奈村に運ぶ繰り返しだった[ 1] 。安達貞市は注文を付け、東コースはスロープとマウンド に変化を付け、バンカー を少なくしたコースに、西コースは池を中心にした戦略的なコースである[ 1] 。
1961年 (昭和36年)4月、東コースが完成し、仮開場された[ 1] 。翌1962年 (昭和37年)9月28日、西コースが完成し、東コースと西コースが正式開場された[ 1] 。2011年 (平成 23年)7月1日、日観興業株式会社の名称を「株式会社Nikkan」に変更した[ 2] [ 3] 。
コースは林間 コースで、各ホールは豊かな松林でセパレートされていて、地形は平坦であるがドッグレッグしている[ 2] [ 3] 。東コースはフェアウェイは広いが、マウンドがあり、谷や池があり難易度も高い[ 2] [ 3] 。西コースは大きな池がコースを横切り、池越えが6ホールもあり油断ができない[ 2] [ 4] [ 3] 。
上田治設計の代表的な8コースで「上田治クラシック会」を結成している、地域を越えてお互いにゴルフを楽しみ、会員間の親睦交流をはかり、倶楽部運営の活性化の一助としている[ 5] 。「門司ゴルフ倶楽部 」(福岡県、1934年 (昭和9年)開場)、「大阪ゴルフクラブ 」(大阪府、1937年 (昭和12年)開場)、「古賀ゴルフ・クラブ 」(福岡県、1953年 (昭和28年)開場)、「下関ゴルフ倶楽部 」(山口県、1956年 (昭和31年)開場)、「奈良国際ゴルフ倶楽部」(奈良県、1957年 (昭和32年)開場)、「小野ゴルフ倶楽部 」(兵庫県、1961年 (昭和36年)開場)、「茨城ゴルフ倶楽部」(茨城県、1962年 (昭和37年)開場)、「広島カンツリー倶楽部 」(広島県、1963年 (昭和38年)開場)[ 5] 。
所在地
〒300-2352 茨城県つくばみらい市小島新田
コース情報
開場日 - 1962年9月28日
設計者 - 上田 治
施工者 - 安達建設株式会社
面積 - 1,480,000m2 (約44.7万坪)
コースタイプ - 林間コース
コース - 36ホールズ、パー144、東コース7,336ヤード、西コース7,125ヤード、コースレート東コース75.1、西コース73.4
グリーン - 2グリーン、ベント(ペンクロス)、ニューベント
フェアウエイ - コーライ
ラフ - ノシバ
プレースタイル - 乗用カート(5人乗り)、キャディ付き
練習場 - 20打席 260ヤード
休場日 - 毎週月曜日、12月31日、1月1日[ 2] [ 6]
クラブ情報
支配人 - 青木 則明
所属プロ - 細川 和彦、石島 美加
ハウス面積 - 3,180m2 (961.9坪)
ハウス設計 - 山下寿郎設計事務所(現・株式会社山下設計 )
ハウス施工 - 国際建設株式会社[ 2] [ 7]
ギャラリー
交通アクセス
メジャー選手権
2009年(平成21年) - 第37回 ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ[ 9]
2010年(平成22年) - 第38回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 10]
2011年(平成23年) - 第39回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 11]
2012年(平成24年) - 第40回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 12]
2013年(平成25年) - 第41回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 13]
2013年(平成25年) - 第78回 日本オープンゴルフ選手権競技 大会[ 14]
2014年(平成26年) - 第42回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 15]
2015年(平成27年) - 第43回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 16]
2016年(平成28年) - 第44回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 17]
2017年(平成29年) - 第45回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 18]
2018年(平成30年) - 第46回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 19]
2019年(令和元年) - 第47回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 20]
2021年(令和3年) - 第48回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 21]
2022年(令和4年) - 第49回 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ[ 22]
エピソード
安達建設株式会社の安達貞市は「いいコースを造るのは、平坦な土地が第一」との信念を持っていた[ 23] 。
安達貞市には苦い経験がある、1938年 (昭和 13年)、「霞ヶ関ゴルフ倶楽部(現・東京ゴルフ倶楽部)」を造ったとき、隣接の「霞ヶ関カンツリー倶楽部 」36ホールを見せつけられた。「これからのチャンピオンコースは18ホールでは不足、36ホールのダブルチャンピオンコースだ」と言っていた[ 23] 。
脚注
関連文献
『月刊ゴルフマネジメント』、26 (通号 262)、「ゴルフ倶楽部を考える(235)茨城ゴルフ倶楽部の創設 日本ゴルフコース100年史」、井上勝純著、東京 一季出版、2005年11月、2020年8月22日閲覧
『月刊ゴルフマネジメント』、26 (通号 263)、「ゴルフ倶楽部を考える(236)茨城ゴルフ倶楽部の発展 日本ゴルフコース100年史」、井上勝純著、東京 一季出版、2005年12月、2020年8月22日閲覧
『ゴルフ場ガイド 東版』2006-2007、「茨城ゴルフ倶楽部(茨城県)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2020年8月22日閲覧
『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「茨城ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年8月22日閲覧
関連項目
外部リンク