『純喫茶・谷村新司』(じゅんきっさ・たにむらしんじ)は2000年4月3日から2013年3月29日まで、文化放送とNRN系列局で、平日午前中に放送されていたラジオ番組。
パーソナリティ(マスター)は、谷村新司。アシスタント(ウエイトレス)は、藤木千穂(当時文化放送アナウンサー。現・編成局編成部。)→吉田涙子(文化放送アナウンサー)。
番組名通り、番組を喫茶店に見立てており、マスターがオープニングでは「まもなく開店です」といい、終了間際には「閉店の時間」と言う。
2009年4月3日までは、トヨタ自動車の一社提供だったが、トヨタ自動車の業績悪化に伴う広告費削減などの理由によりスポンサーを降板。その後、2010年3月1日からはヤクルト(前半はヤクルト本社・後半はヤクルトヘルスフーズ)が単独スポンサーとなっていた(開始当初はヒューディンが単独スポンサーだった)。
概要
キー局の文化放送では、11:40 - 11:50(「くにまるジャパン」内)で放送。
月 - 木曜は、リスナーからの葉書を元にトークをし、金曜はリスナーからのリクエストを募る、フライデー・リクエストとして、谷村新司・アリスの曲を流す。
時折、谷村が、他のアーティストに作った曲のリクエストを行うこともある。
番組のオープニングに鳴る、ドア開閉時の鈴の音の直後の曲は「蒼いノクターン」(ポール・モーリア)である。
また、カウキャッチャーとして、QUICPay、JU、伯方の塩がヒッチハイクとして、日野自動車、荒木田修法律事務所(3月のみ、郵便貯金・簡易生命保険管理機構)のCMが放送される[1]。番組の後には、「川中美幸 人・うた・心」と同じエンディングBGMが放送される[2]。
2013年3月29日をもって番組終了。13年の放送に幕を下ろした。後番組は『氷川きよし節』 → 『氷川きよし 限界突破RADIO』[3]。
ネット局・放送時間
系列各局は、午前10時台・11時台に放送している所が多いが、毎年9月1日に放送される『防災の日スペシャル』(文化放送制作・11:00 - 12:00放送)や、高校野球中継などの放送がある時は、地域によっては、その日だけ番組を休止し、スポンサーのCMのみ流すこともある。
また、ラジオ・チャリティー・ミュージックソン(ニッポン放送他)を放送する局では、12月25日は、当番組のネットを返上した。
各ネット局との関係・つながり
- 同番組は2021年4月現在も放送中である。
- 山陰放送では前番組である「ご近所わいど今日もハレルヤ!」の月曜(板井文昭担当)では、ラスト5分程度を使って谷村新司に所縁のある曲を流し、その流れのまま純喫茶本編にスムーズに移行させる「純喫茶・バトンタッチゾーン」という企画を独自に行なっていた(曲をかける前には「純喫茶・谷村新司、まもなく始まるよー。」とコールする。)。板井は谷村のラジオ番組である「青春キャンパス」で山陰放送のキャンパスリーダー(当時の愛称はゴジラ)を務めていた。純喫茶本編でもこのコーナーが取り上げられている。
- 東海ラジオではこの番組が放送されている「かにタク言ったもん勝ち」のハト時計の声(オリジナルジングル)に谷村の声が使用されており、この番組が放送される前後に流された。
備考
- 「キユーピー・メロディホリデー」と重なる日は、ネット局のみの放送となっている[4]。
- 文化放送など、大半の放送局で、年始は「新春スペシャル」番組編成の影響で、休止の局が多い。このため、文化放送では年始初回の放送が、普通の挨拶で始まるケースが多い(2006年は1月4日(水)スタート。2007年は1月4日(木)スタートだった)。年始の放送を通常通りに放送しているのは、STVラジオ・東海ラジオ・ラジオ大阪・ラジオ沖縄の4局と見られる[5]。
- 文化放送では「キユーピー・メロディホリデー」以外の祝日の日に当たる放送分も、休止になる場合が多く、トヨタとネットスポット各社分は2つに分かれて、別のワイド番組などへ振り返られるケースが多い[6]。
- しかし、2008年以降は編成上、年始特番が13:00以降にずれたため、文化放送でも、元日から放送される(2日・3日は「箱根駅伝」のため、休止)。
- 文化放送では、2008年8月11日からの2週間は、北京オリンピックの日本人選手出場競技の生中継の影響で、放送時間が12時40分 - 12時50分へ移動したり、休止(スポットCMとトヨタの提供枠は別枠に振り替え)になるケースもあった。
- 2011年3月15日 - 24日の放送分は文化放送へネットせず、谷村新司の楽曲をかけるなどの対応で処理した[7]。3月28日放送分で「このたびの東日本大震災で被災された皆様に、お見舞いとご冥福を申し上げます」と、谷村がコメントをしていた。
- 番組が終わりに近づくと、谷村が「純喫茶、そろそろ閉店の時間です」と挨拶し、続いて、吉田涙子がリスナーからのメッセージ募集要項等を読み上げ、番組を締める。
脚注
- ^ 過去には本編前にてヤクルト本社、伯方の塩、太陽生命、アダプトゲン製薬、エルセラーン化粧品、日新火災など。提供スポンサー読みの後で、読売新聞(yorimo)(2007年12月〜2008年1月中旬)、伯方の塩、図書カード、強力ジャンボ(除草剤)も流れた。
- ^ なお、この共通のエンディングBGMは「ping-pong-song」(ゴンチチ)であり、東海ラジオ、ラジオ大阪では流れていない。
- ^ 『氷川きよし 限界突破RADIO』のタイトル変更後、文化放送は本番組の放送時間である月曜 - 金曜 11:40 - 11:50に戻った。
- ^ トヨタとネットスポット各社分は別時間に振り替えて、CMのみ放送されている。
- ^ 1月2日・3日の箱根駅伝が、JRNとNRNのクロスネット局で、生中継されているため。
- ^ 例として、2007年10月8日の場合、11時前と12:53 - 12:55のスポット枠、プロ野球クライマックスシリーズパリーグ第1ステージ第1戦の番組内スポットの3つに分かれて放送していた。同年11月23日の場合はフジノンと日野自動車が12:53頃に、エルセラーンは「大竹まこと ゴールデンラジオ!」内の「リスナー交差点」前に、アダプトゲンは同じく、「ゴールデンラジオ!」内 13:59頃に放送し、トヨタは13時台に流れていた。
- ^ 文化放送では諸般の事情で、3月14日は誤って放送されていた。RFC・TBC・IBCは3月14日より25日まで番組を休止し、東日本大震災関連の生活情報や最新情報を伝える報道特番体制で放送していた。
前番組
この放送枠は、パーソナリティ・番組名称の変更を繰り返しているものの、全国ネットとしては長寿枠の類である。かつては、高島忠夫や立川志の輔といった文化放送の朝ワイド番組のパーソナリティが、全国ネット枠もそのまま担当していた。
- 「親子バンザイ・僕も私も書きくけこ」( - 1981年、「お元気ですか高島忠夫です」内)(朝日生命提供)
- 「愛こそすべて」(1981年 - 1983年、「お元気ですか高島忠夫です」内)(朝日生命・メガネスーパー提供)
- 「今日もいい日に」(1983年 - 1988年、「お元気ですか高島忠夫です」内)(全労済提供)
- 「元気モリモリ高島忠夫です」(1988年 - 1990年、「お元気ですか高島忠夫です」内)(小僧寿しチェーン提供)
- 昭和天皇崩御直前は、“元気モリモリ”の音声をカットして放送。
- 「志の輔のミュージック気分しだい」(1990年 - 1996年、「志の輔ラジオ 気分がいい!」内)(末期のころは全国モーターボート施行者協議会提供)
- 内海好江と二人で担当していた時期がある。サブタイトルは、〜志の輔・好江のツッコミトーク〜
- 「松山千春・お待たせ10分!」(1996年、「えのきどいちろう意気揚々」内)(タニタが提供)
- 「松崎しげる 陽気にGENKI!」(1996年 - 1998年、「えのきどいちろう意気揚々」内)(タニタ→日本フード提供)
- 「米長邦雄の人生さわやか流」(1998年 - 2000年、「えのきどいちろう意気揚々」内)(日本フード提供)
しかし、先述のように当番組終了をもって文化放送の朝ワイドが担当していたパーソナリティによる全国ネット向け番組は終了した。
なお、大半のネット局はこの後継番組を「氷川きよし節」→「氷川きよし 限界突破RADIO」に継続し2022年12月30日まで続いた。更に、「限界突破RADIO」の放送上の枠を引き継いだ「ビューティフル・メロディーズ〜よみがえる青春のポップス」が2023年3月末で全国ネットを打ち切ったため、該当枠での全国ネット枠も廃止された。
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シングル |
1.陽はまた昇る - 2.昴 -すばる- - 3.天狼 - 4.群青 - 5.青年の樹 - 6.風は激しく - 7.スーパースター - 8.小さな肩に雨が降る - 9.22歳 - 10.忘れていいの-愛の幕切れ- - 11.誕生日-ありふれた黄昏の街にて- - 12.青春残酷物語 - 13.夜顔 - 14.愛の誓い - 15.12番街のキャロル - 16.刑事 - 17.浪漫鉄道<途上篇> - 18.祇園祭 - 19.幸福-しあわせ- - 20.クラシック - 21.今のままでいい - 22.Far away - 23.英雄 - 24.青い薔薇 - 25.男と女に戻る時 - 26.都に雨の降るごとく - 27.DREAMS COME TRUE - 28.夏の二週間 - 29.君を忘れない - 30.三都物語 - 31.サライ - 32.階-きざはし- - 33.ラストニュース-THE MANのテーマ- - 34.アゲインスト - 35.メシアふたたび - 36.君のそばにいる - 37.愛に帰りたい - 38.櫻守 - 39.心の駅 - 40.AURA - 41.ハ〜ヴェスト - 42.風の暦 - 43.夢人〜ユメジン〜 - 44.今ありて - 45.ツバメ - 46.ロードソング - 47.十三夜 - 48.桜は桜 - 49.ムジカ - 50.風の子守歌 〜あしたの君へ〜- 51.はじまりの物語 - 52.Shinji Tanimura Selection THE SINGER・春 〜サクラサク〜 - 53.Shinji Tanimura Selection THE SINGER・夏 〜やくそくの樹の下で〜 - 54.Shinji Tanimura Selection THE SINGER・秋 〜風の時代〜 - 55.Shinji Tanimura Selection THE SINGER・冬 〜夢路〜 - 56.北陸ロマン 〜プレミアムデュエットバージョン〜 - 57.アルシラの星
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アルバム |
1.蜩 - 2.海猫 - 3.引き潮 - 4.黒い鷲 - 5.喝采 - 6.昴 - 7.海を渡る蝶 - 8.JADE-翡翠- - 9.父と子 - 10.EMBLEM - 11.抱擁-SATIN ROSE- - 12.棘-とげ- - 13.人間交差点 - 14.伽羅 - 15.素描-Dessin- - 16.OLD TIME - 17.今のままでいい - 18.獅子と薔薇 - 19.輪舞-ロンド- - 20.Price of Love - 21.ONE AND ONLY - 22.君を忘れない - 23.Best Request - 24.三都物語 - 25.サライ - 26.BASARA - 27.THE MAN - 28.I・T・A・N - 29.21世紀BEST OF THE RED1972→'8 - 30.21世紀BEST OF THE BLUE1982→ - 31.生成 - 32.ラバン - 33.半空 NAKAZORA - 34.オリオン13 - 35.音帰し - 36.マカリイ - 37.~voice to voice~音標 - 38.今 伝えたい - 39.Shinji Tanimura with PIANO MY NOTE - 40.NINE - 41.NIHON 〜ハレバレ〜
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