紀伊清水駅(きいしみずえき)は、和歌山県橋本市清水にある南海電気鉄道高野線の駅。標高87 m(橋本駅との高低差は-5 m)。駅番号はNK78。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム有効長は2扉車4両。駅舎は難波方面ホームの高野山駅寄りにあり、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡している。
当初はこの駅付近に車両基地を設置する計画だったが、都合により取りやめになり、御幸辻駅 - 橋本駅間の小原田信号所に小原田検車区が設置された。
2021年に駅舎西側[11]の仮眠室を改修して紀州へら竿の製作工房が設置された[8]。
のりば
※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、公式サイトおよびスマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。
利用状況
2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は186人[南海 1]で、南海の駅(100駅)では90位[南海 1]である。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
駅周辺
駅周辺は閑静な集落となっており、駅前には若干ながら店舗あり。駅北側の「清水の街並み」は宿場町の面影を残している。駅から東へ行くと橋本市立清水小学校や定福寺、三軒茶屋の大常夜燈籠がある。
駅の東を2016年10月に世界遺産に追加登録された高野参詣道の黒河道が通り、当駅から高野山奥之院まで歩いて行ける。この道は周辺の村々の産物を高野山に届ける「雑事のぼり」で使われたが、高野七口のなかでも最も起伏が激しく、健脚向けのルートである。さらに高野山を経由して熊野参詣道・小辺路を通じて熊野本宮大社や熊野那智大社まで「紀伊山地の霊場と参詣道」を縦断する長距離ルートの起(終)点でもある。
駅南西の西畑地区で特産ゴボウ「はたごんぼ」が地元有志の手で栽培され、プレミア和歌山にも指定されている。
かつては、当駅から紀の川にかけて貨物線が分岐しており、現在でも線路跡が残されている。
バス路線
最寄停留所は、和歌山県道13号和歌山橋本線にある紀伊清水駅前となる。橋本市コミュニティバス(南海りんかんバスが受託[13])が乗り入れている[14][15]。
隣の駅
- 南海電気鉄道
- 高野線
- ■観光列車「天空」
- 通過
- ■快速急行(高野山方面のみ運転)・■急行・■各停
- 橋本駅 (NK77) - 紀伊清水駅 (NK78) - 学文路駅 (NK79)
脚注
出典
本文中の出典
利用状況の出典
- 和歌山県公共交通機関等資料集
- 南海電気鉄道の1日平均利用客数
関連項目
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外部リンク