箱式石棺(はこしきせっかん)とは、縄文時代~古墳時代にかけてみられる、板石を箱状に組み合わせて作られた石棺の一種である。
概要
縄文後期に青森・長野の遺跡で出現し、晩期に入ると東日本一帯に広まった。
弥生時代の箱式石棺は九州北部・中国西部を中心に前期から出現し、その後近畿を除く西日本に広く分布した。甕棺など他の埋葬施設と群集して共同墓地を構成する。
古墳時代には古墳の埋葬施設として採用された。ただし古墳時代のものを箱形石棺と呼ぶこともある。
箱式石棺が出土した主な遺跡
縄文時代
弥生時代
古墳時代
脚注
参考文献
- 田中琢・佐原真『日本考古学事典』三省堂、715頁、2002年5月
- 田村晃一・合田芳正 『考古学探訪の基礎用語』山川出版社、112頁、2000年7月
関連項目