箟峯寺(こんぽうじ)は宮城県遠田郡涌谷町にある天台宗の寺院である。
概要
山号は無夷山(むいさん)。本尊は十一面観世音菩薩。別称は箟岳観音(ののだけかんのん)。箟岳山の山頂にあり、奥州三十三観音の第九番札所に数えられている。大同2年(807年)に坂上田村麻呂の創建と伝えられ、当初霧岳山正福寺と称していたが、嘉祥2年(849年)に円仁が中興し、無夷山箟峯寺と改称した。奥州七観音の1つにも数えられた。
歴史
観音堂
江戸時代に建てられた仏堂としては県下最大規模である実長14.9メートルの方形平面に宝形造の屋根を架し、前面三間に唐破風向拝が付く。内部は、内陣の周囲に外陣を配し、内陣奥には宮殿型厨子が置かれる。建築年は1851年。2019年(平成31年)宮城県から有形文化財に指定された[2]。
脚注
関連項目
外部リンク