第36回ベルリン国際映画祭は1986年2月14日から25日まで開催された。
概要
コンペティション部門には24本の長編、16本の短編が出品され、西ドイツのドラマ映画『Stammheim』が金熊賞を受賞した。
審査委員長であったジーナ・ロロブリジーダは銀熊賞を受賞した『ジュリオの当惑』を金熊賞に推していたが、『Stammheim』と『ジュリオの当惑』の投票数は僅かの差であったため、記者会見において、この結果は以前から決定していたと発言して不快感を表した。
受賞
上映作品
コンペティション部門
- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
コンペティション外
日本映画
コンペティション部門に出品された篠田正浩の『鑓の権三』が芸術貢献賞(Silver Bear for an outstanding artistic contribution)を受賞した。
また、フォーラム部門で高嶺剛の『パラダイスビュー』、寺山修司の『さらば箱舟』が上映された。
審査員
- ジーナ・ロロブリジーダ (イタリア/女優)
- リンゼイ・アンダーソン (イギリス/監督)
- オタール・イオセリアーニ (ソ連/監督)
- イェジー・テープリッツ (ポーランド/監督・俳優)
- ヴェルナー・グラスマン (西ドイツ/プロデューサー)
- ロザウラ・レブェルタス (メキシコ/女優)
- ノルベルト・キュッケルマン (西ドイツ/脚本家)
- ルディ・フェアー (アメリカ/映画編集)
- フランソワーズ・モーピン (フランス/批評家)
- 登川直樹 (日本/批評家)
- オーガスト・コッポラ (アメリカ/)
外部リンク