第27普通科連隊

第27普通科連隊
編成完結の様子
創設 1962年(昭和37年)1月18日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位 連隊
兵科 普通科
所在地 北海道 釧路郡釧路町
編成地 釧路
上級単位 第5旅団
担当地域 釧路総合振興局根室振興局
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第27普通科連隊(だいにじゅうななふつうかれんたい、JGSDF 27th Infantry Regiment(Light))は、北海道釧路郡釧路町釧路駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第5旅団隷下の普通科連隊(軽)である。

概要

釧路駐屯地に駐屯し、終戦を迎えた大日本帝国陸軍歩兵第27連隊の番号を継承している。連隊長は1等陸佐(三)が充てられ、釧路駐屯地司令を兼ねる。連隊本部、本部管理中隊および3個普通科中隊により編成される。

歩兵第27連隊は、昭和19年4月から釧路地区防衛のため、作戦地域として釧路市及び同周辺地域に展開しており、釧路駐屯地及び釧路演習場は、歩兵第27連隊の連隊本部のほか、歩兵大隊の後方陣地、連隊砲や速射砲などの野砲陣地、通信隊等が置かれていた。同連隊は終戦に伴って現在の釧路演習場で軍旗を奉焼したが、作戦のため展開した歩兵連隊の最終位置に同番号の普通科連隊が駐屯しているのは日本で唯一である。

沿革

第4連隊第3大隊

  • 1951年(昭和26年)5月1日:第2管区隊第4連隊第3大隊が遠軽駐屯地に編成。
  • 1952年(昭和27年)1月19日:第4連隊第3大隊(遠軽駐屯地)が第6連隊第2大隊(遠軽駐屯地)に、第5連隊第3大隊(函館駐屯地)が第4連隊第3大隊(函館駐屯地)に改称。
  • 1953年(昭和28年)10月5日:警察予備隊第4連隊第3大隊が函館駐屯地から釧路駐屯地に移駐[1]

第4普通科連隊第3大隊

  • 1954年(昭和29年)
    • 7月1日:陸上自衛隊発足により、第4普通科連隊第3大隊(釧路駐屯地)に称号変更。
    • 9月10日:第5管区隊編成により、第4普通科連隊が第5管区隊に隷属。

第27普通科連隊

  • 1962年(昭和37年)1月18日:第5管区隊の第5師団への改編に伴い、第4普通科連隊第3大隊を基幹として第27普通科連隊が釧路駐屯地において編成完結。
  • 1965年(昭和40年)3月15日:第3普通科中隊が別海分屯地に移駐。第3普通科中隊長が分屯地司令を兼ねる。
  • 1966年(昭和41年)2月21日:別海分屯地が駐屯地に昇格。第3普通科中隊長が駐屯地司令を兼ねる。
  • 1987年(昭和62年)3月17日:第3普通科中隊長が兼任していた別海駐屯地司令職務を第5偵察隊長に移管。
  • 1989年(平成元年)3月24日:第5師団改編により、装甲車化連隊に改編。
  • 2000年(平成12年)8月28日:96式装輪装甲車を導入。
  • 2010年(平成22年)2月:ハイチ大地震復興支援のため、連隊長が第2次隊長として現地に赴任。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月28日:重迫撃砲中隊を廃止。
    • 3月29日:上位部隊である第5師団第5旅団への改編に伴い、再編。
    1. 本部管理中隊に重迫撃砲小隊を新編。
    2. 後方支援体制変換に伴い、整備部門を第5後方支援隊第2整備中隊第3普通科直接支援小隊へ移管。
  • 2011年(平成23年)4月22日:第4普通科中隊を廃止。
  • 2022年(令和04年)連隊改編。
    • 3月16日:各普通科中隊の対戦車小隊を廃止(本部管理中隊に集約)。
    • 3月17日:本部管理中隊に対戦車小隊を新編[2]中距離多目的誘導弾を装備[2]
  • 2023年(令和05年)3月16日:第3普通科中隊に軽装甲機動車が主要装備として配備(これにより、96式装輪装甲車は保有しているものの、式典等以外使用していない)。

部隊編成

整備支援部隊

  • 第5後方支援隊第2整備中隊第3普通科直接支援小隊「5後支-2整」(釧路駐屯地):2004年(平成16年)3月29日から

主要幹部

官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第27普通科連隊長
兼 釧路駐屯地司令
1等陸佐 安藤直樹 2023年12月01日 第7師団司令部監察官
歴代の第27普通科連隊長
(1等陸佐・釧路駐屯地司令兼補)
氏名 在職期間 前職 後職
01 上田均 1962年01月18日 - 1964年03月15日 第4普通科連隊 第1教育団副団長
02 近藤雅之 1964年03月16日 - 1966年03月15日 陸上自衛隊幹部学校研究員 統合幕僚会議事務局第1幕僚室勤務
03 中西弘毅 1966年03月16日 - 1968年03月15日 陸上自衛隊少年工科学校生徒隊長 第2教育団副団長
04 寺林潔 1968年03月16日 - 1969年07月15日 陸上自衛隊幹部学校付 北部方面総監部第2部長
05 佐藤仁一郎 1969年07月16日 - 1971年07月15日 陸上幕僚監部第2部地誌班長 陸上自衛隊業務学校勤務
06 徳田孝二 1971年07月16日 - 1973年03月15日 防衛大学校勤務 防衛研修所戦史室戦蔵史編さん官
07 石田直義 1973年03月16日 - 1974年07月15日 陸上自衛隊幹部学校学校教官 北部方面総監部第4部長
08 鶴田良澄 1974年07月16日 - 1976年08月01日 陸上自衛隊幹部学校研究員 陸上自衛隊幹部学校勤務
09 杉山悟 1976年08月02日 - 1978年07月31日 東北方面総監部第3部付 陸上自衛隊幹部候補生学校教育部長
10 三井貞男 1978年08月01日 - 1980年03月16日 第1師団司令部第3部長 陸上自衛隊富士学校普通科部
研究課長
11 江籠三郎 1980年03月17日 - 1982年03月15日 中部方面総監部人事部人事課長 陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長
12 茂手木久倬 1982年03月16日 - 1984年03月15日 陸上幕僚監部装備部装備計画課
後方計画班長
陸上幕僚監部防衛部研究課長
13 隈部正則 1984年03月16日 - 1986年03月16日 陸上幕僚監部監理部会計課
予算班長
陸上幕僚監部装備部装備計画課長
14 内藤幸雄 1986年03月17日 - 1988年03月31日 陸上幕僚監部教育訓練部教育課
教育班長
第10師団司令部幕僚長
15 池田修 1988年04月01日 - 1990年07月08日 陸上幕僚監部防衛部防衛課
編成班長
陸上幕僚監部防衛部運用課長
16 川尻隆夫 1990年07月09日 - 1992年08月02日 陸上幕僚監部人事部厚生課
厚生班長
東部方面総監部調査部長
17 青木勉 1992年08月03日 - 1995年03月22日 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課
訓練班長
東北方面総監部防衛部長
18 谷川保行 1995年03月23日 - 1997年01月19日 陸上幕僚監部調査部調査第2課勤務 情報本部
19 森節夫 1997年01月20日 - 1999年11月30日 陸上幕僚監部調査部調査第2課勤務 情報本部
20 児玉浩澄 1999年12月01日 - 2001年11月30日 陸上幕僚監部防衛部運用課
運用第2班長
北部方面総監部総務部長
21 吉村俊 2001年12月01日 - 2003年11月30日 第1空挺団本部高級幕僚 北部方面総監部総務部長
22 緒方勝明 2003年12月01日 - 2006年03月22日 第4師団司令部第4部長 防衛医科大学校学生部訓練課長
23 坂本知司 2006年03月23日 - 2007年07月02日 第4師団司令部第3部長 陸上幕僚監部人事部人事計画課
服務室長
24 山口芳正 2007年07月03日 - 2009年03月31日 陸上自衛隊幹部学校付 東北防衛局防衛補佐官
25 福永正之 2009年04月01日 - 2011年07月31日
[3] [4]
中部方面総監部総務部
地域連絡調整課長
陸上自衛隊富士学校総務部
総務課長
26 眞部和徳 2011年08月01日 - 2013年03月22日 陸上自衛隊富士学校総務部
総務課長
陸上自衛隊富士学校主任教官
27 浅井修 2013年03月23日 - 2015年03月31日 東部方面総監部人事部厚生課長 自衛隊体育学校企画室長
28 田中広明 2015年04月01日 - 2016年07月31日 陸上自衛隊幹部学校付 陸上幕僚監部教育訓練部
教育訓練課教育班長
29 黒岩太一郎 2016年08月01日 - 2018年07月31日 第2師団司令部第4部長 北部方面総監部総務部総務課長
30 井川三典 2018年08月01日 - 2020年07月31日 第4陸曹教育隊長 水陸機動団本部高級幕僚
31 五日市弘之 2020年08月01日 - 2022年07月31日 部隊訓練評価隊副隊長 陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務
32 及川隆顕 2022年08月01日 - 2023年11月30日 中部方面総監部人事部募集課長 第5旅団司令部付
33 安藤直樹 2023年12月01日 - 第7師団司令部監察官

主要装備

警備隊区

釧路市根室市など釧路総合振興局、根室振興局の2市10町1村である[5]

廃止(改編)部隊

  • 第27普通科連隊重迫撃砲中隊「27普-重」:2004年(平成16年)3月28日 廃止。
  • 第27普通科連隊第4普通科中隊「27普-4」:2011年(平成23年)4月22日 廃止。

関連項目

脚注

出典

外部リンク