第2航空群(だいにこうくうぐん、英称:Fleet Air Wing 2)とは、海上自衛隊の航空集団隷下の航空部隊(航空群)の一つであり、八戸航空基地(青森県八戸市)に配備されている。群司令は海将補(二)をもって充てられている[1]。気象庁への省庁間協力の一環として、P-3C哨戒機を用いたオホーツク海での「海氷観測」を行っていることでも知られる[2][3][A]。
沿革
- ※ 改編時の編成(司令部・第2航空隊(P2V-7×8機)・第13航空隊(S2F-1×14機)・第51航空隊(P2V-7×6機、S2F-1×6機)・第2支援整備隊・八戸航空基地隊)
- 第2航空隊、第4航空隊を廃止、統合し「第2航空隊」を新編。八戸救難飛行隊が廃止。
- 八戸救難飛行隊所属機は大湊航空基地に移転し第21航空群「第73航空隊大湊航空分遣隊」を新編。
- 第2航空隊の第2列線整備隊と第2整備補給隊の第2検査隊を廃止、統合し第2整備補給隊に「第2機側整備隊」が新編[9]。
- 八戸航空基地隊の警衛隊、運航隊地上救難班、管理隊車両班が統合され「八戸航空警備隊」に改編[9]。
司令部編成
司令部は、八戸航空基地に設置されている。
また、自衛艦隊#司令部の編成を参照。
部隊編成
- 第2航空隊(八戸航空基地)
- 隊本部
- 第21飛行隊・第22飛行隊:P-3C(コールサイン "ODIN")
- 第2整備補給隊(八戸航空基地)
- 隊本部
- 第2航空機整備隊
- 第2電子整備隊
- 第2武器整備隊
- 第2機側整備隊
- 第2補給隊
- 八戸航空基地隊(八戸航空基地)
- 隊本部
- 八戸管理隊
- 八戸航空警備隊
- 八戸運航隊
- 八戸経理隊
- 八戸厚生隊
- 八戸航空衛生隊
主要幹部
官職名 |
階級 |
氏名 |
補職発令日 |
前職
|
第2航空群司令 |
海将補 |
赤岩英明 |
2022年08月02日 |
海上幕僚監部人事教育部教育課長
|
首席幕僚 |
1等海佐 |
竹本勝昭 |
2023年08月01日 |
自衛艦隊司令部陸上総隊司令部海上連絡官
|
第2航空隊司令 |
1等海佐 |
山下貴大 |
2024年07月26日 |
第2航空隊副長
|
第2整備補給隊司令 |
1等海佐 |
五十嵐裕 |
2023年03月01日 |
海上自衛隊第3術科学校教育第2部長
|
八戸航空基地隊司令 |
1等海佐 |
今西英二 |
2023年12月01日 |
小月教育航空群司令部首席幕僚
|
歴代の第2航空群司令
(特記ない限り海将補)
代 |
氏名 |
在任期間 |
出身校・期 |
前職 |
後職 |
備考
|
八戸航空隊司令(大湊地方隊隷下)
|
01 |
武田新太郎 |
1957年3月16日 1957年12月15日 |
神戸高等商船 |
大湊地方総監部付 |
呉補充部付 →1958年3月16日 徳島航空隊司令 |
1等海佐
|
02 |
岡本晴年 |
1957年12月16日 1959年10月31日 |
海兵60期 |
海上幕僚監部防衛部付 |
大湊地方総監部総務部長 兼 防衛部長 |
1等海佐
|
03 |
永井 昇 |
1959年11月1日 1961年8月31日 |
海兵59期 |
海上幕僚監部総務部付 |
練習艦隊司令官 |
|
第2航空群司令(航空集団隷下)
|
01 |
相生高秀 |
1961年9月1日 1962年6月30日 |
海兵59期 |
徳島航空隊司令 |
自衛艦隊幕僚長 |
|
02 |
武田春雄 |
1962年7月1日 1964年12月15日 |
海兵60期 |
第3航空群司令 |
教育航空集団司令 |
|
03 |
内田 泰 |
1964年12月16日 1965年12月15日 |
海兵64期 |
第4航空群司令 |
海上幕僚監部防衛部副部長 |
就任時1等海佐 1965年7月1日 海将補昇任
|
04 |
伊吹正一 |
1965年12月16日 1967年1月15日 |
海兵62期 |
海上幕僚監部防衛部副部長 |
教育航空集団司令 |
1967年1月1日 海将昇任
|
05 |
峰松秀男 |
1967年1月16日 1969年4月15日 |
海兵64期 |
第3航空群司令 |
海上幕僚監部付 →1969年7月1日 退職 |
|
06 |
宮武 豊 |
1969年4月16日 1970年6月30日 |
海兵65期 |
第4航空群司令 |
第3航空群司令 |
就任時1等海佐 1969年7月1日 海将補昇任
|
07 |
宮嶋尚義 |
1970年7月1日 1971年12月15日 |
海兵66期 |
海上幕僚監部付 →1972年1月1日 退職 |
|
08 |
市川妙水 |
1971年12月16日 1973年12月15日 |
海兵66期 |
海上幕僚監部防衛部 教育第2課長 |
第21航空群司令 |
就任時1等海佐 1972年7月1日 海将補昇任
|
09 |
江上純一 |
1973年12月16日 1975年6月30日 |
海兵71期 |
沖縄航空隊司令 |
自衛艦隊司令部幕僚長 |
|
10 |
宮澤正介 |
1975年7月1日 1976年6月30日 |
海兵71期 |
第31航空群司令 |
教育航空集団司令官 |
|
11 |
伊藤康夫 |
1976年7月1日 1977年6月30日 |
海兵71期 |
海上幕僚監部防衛部副部長 →1975年10月16日 海上幕僚監部付 |
退職 |
|
12 |
田ケ原俊彦 |
1977年7月1日 1979年6月30日 |
海兵73期 |
小月教育航空群司令 |
海上幕僚監部付 →1979年9月1日 退職 |
就任時1等海佐 1977年10月1日 海将補昇任
|
13 |
江島安正 |
1979年7月1日 1980年6月30日 |
海兵75期 |
海上幕僚監部防衛部副部長 |
海上幕僚監部付 →1981年3月16日 防衛研修所教育部長 |
|
14 |
坂入和郎 |
1980年7月1日 1981年6月30日 |
青山学院大・ 3期幹候 |
海上幕僚監部調査部 調査第2課長 |
自衛艦隊司令部幕僚長 |
|
15 |
小川英夫 |
1981年7月1日 1982年8月31日 |
九州大・ 4期幹候 |
小月教育航空群司令 |
佐世保地方総監部幕僚長 |
就任時1等海佐 1981年10月1日 海将補昇任
|
16 |
寺井愛宕 |
1982年9月1日 1984年1月16日 |
海保大2期・ 6期幹候 |
第4航空群司令 |
|
17 |
田中 稔 |
1984年1月17日 1984年12月2日 |
東京理大・ 6期幹候 |
航空集団司令部幕僚長 →1983年12月20日 航空集団司令部付 |
第31航空群司令 |
|
18 |
名倉忠昭 |
1984年12月3日 1986年3月16日 |
防大2期 |
第51航空隊司令 |
航空集団司令部幕僚長 |
|
19 |
武村正一 |
1986年3月17日 1987年7月6日 |
防大3期 |
航空集団司令部作戦幕僚 |
海上幕僚監部監察官 |
|
20 |
内田 徹 |
1987年7月7日 1988年12月14日 |
防大4期 |
海上幕僚監部監理部副部長 |
|
21 |
岡田 孝 |
1988年12月15日 1990年7月8日 |
防大5期 |
航空集団司令部幕僚長 |
海上幕僚監部監察官 |
|
22 |
松村清人 |
1990年7月9日 1992年3月15日 |
防大6期 |
統合幕僚会議事務局第1幕僚室 総務運営調整官 兼 総務班長 |
第1航空群司令 |
|
23 |
井手俊夫 |
1992年3月16日 1994年3月31日 |
防大4期 |
舞鶴教育隊司令 |
退職 |
|
24 |
江本 泉 |
1994年4月1日 1996年6月30日 |
防大9期 |
航空集団司令部幕僚長 |
第31航空群司令 |
|
25 |
角田陽三 |
1996年7月1日 1998年6月30日 |
防大11期 |
第5航空群司令 |
自衛艦隊司令部幕僚長 |
|
26 |
中島榮一 |
1998年7月1日 1999年7月8日 |
防大15期 |
|
27 |
宮本治幸 |
1999年7月9日 2001年6月28日 |
防大16期 |
海上幕僚監部防衛部運用課長 |
第31航空群司令 |
就任時1等海佐 1999年12月10日 海将補昇任
|
28 |
倉本憲一 |
2001年6月29日 2003年1月27日 |
防大19期 |
大湊地方総監部幕僚長 |
海上幕僚監部防衛部長 |
|
29 |
岩田耕道 |
2003年1月28日 2004年8月29日 |
防大17期 |
教育航空集団司令部幕僚長 |
第31航空群司令 |
|
30 |
畑中裕生 |
2004年8月30日 2006年8月3日 |
防大22期 |
大湊地方総監部幕僚長 |
海上幕僚監部指揮通信情報部長 |
|
31 |
重岡康弘 |
2006年8月4日 2008年7月31日 |
防大25期 |
海上幕僚監部人事教育部 人事計画課長 |
海上幕僚監部総務部長 |
|
32 |
山本高英 |
2008年8月1日 2010年7月25日 |
防大21期 |
航空集団司令部幕僚長 |
阪神基地隊司令 |
|
33 |
眞木信政 |
2010年7月26日 2012年7月25日 |
防大26期 |
海上幕僚監部防衛部 運用支援課長 |
第31航空群司令 |
|
34 |
明石健次 |
2012年7月26日 2014年8月4日 |
防大25期 |
第51航空隊司令 |
統合幕僚学校副校長 |
|
35 |
真殿知彦 |
2014年8月5日 2016年3月22日 |
防大33期 |
海上幕僚監部防衛部防衛課長 |
海上自衛隊幹部候補生学校長 |
|
36 |
小峯雅登 |
2016年3月23日 2018年3月26日 |
宮崎大・ 40期幹候 |
第4航空群司令部首席幕僚 |
呉地方総監部幕僚長 |
|
37 |
瀨戸慶一 |
2018年3月27日 2020年3月17日 |
東海大・ 39期幹候 |
呉地方総監部管理部長 |
退職 |
|
38 |
降旗琢丸 |
2020年3月18日 2022年3月29日 |
防大38期 |
海上幕僚監部人事教育部教育課長 |
第5航空群司令 |
|
39 |
髙田哲哉 |
2022年3月30日 2022年12月22日 |
生徒32期・ 45期幹候 |
航空集団司令部訓練主任幕僚 |
第5航空群司令 |
|
40 |
石川一郎 |
2022年12月23日 2022年8月1日 |
防大32期 |
第21航空群司令 |
第31航空群司令 |
|
41 |
赤岩英明 |
2022年8月2日 |
防大40期 |
海上幕僚監部人事教育部教育課長 |
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ギャラリー
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-
第4航空隊のP-2V (1963年)
-
八戸救難飛行隊のUH-60J (1994年)
-
第2航空隊のP-3C(ハイビジ塗装)
-
第2航空隊のP-3C(ロービジ塗装)
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
第2航空群に関連するカテゴリがあります。
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