竹内 力(たけうち りき、1964年〈昭和39年〉1月4日 - )は、日本の俳優・タレント・歌手・映画プロデューサー・YouTuber。RIKIプロジェクト所属。大分県佐伯市出身。愛称は「力さん」、「力ちゃん」。
父は家具職人だった。大分県立佐伯豊南高等学校卒業。高校時代はサッカー部に所属。
高校卒業後、高校の恩師の勧めで[1]、大阪に出て三和銀行淡路支店(現・三菱UFJ銀行淡路支店)に勤務する銀行員となった[2][3]。銀行員時代に習得した札勘定の技術が彼の代表作『難波金融伝・ミナミの帝王』で大いに役立ったと語っている[1]。
髪型は高校時代からリーゼントをしており、銀行員時代も社風を無視してリーゼントで通した。にもかかわらず営業成績は、定期預金の契約件数が全国1位の好成績だった[4]。「銀行に限った話じゃないが、リーゼントでも結果を出せば文句を言われない」と後年に語っている[5]。
会社勤めは性分に合わず約2年後に退職して一旦九州に帰り[1]、高校時代の先輩を頼り銀行員時代に貯めた30万円をもってバイクで上京[1]。ライブハウスでウェイターのアルバイト[1]をしていたとき芸能事務所にスカウトされた[3]。
1986年、大林宣彦監督の青春映画『彼のオートバイ、彼女の島』でデビュー。端正な容貌から、ドラマでは御曹司や好青年役を演じることも多くなる。しかし自身の性格とは正反対の芝居のため気持ちに無理が生じ、その後は自分の素を活かせるアウトローな役を自ら希望した[5]。それと共にファッションもヤクザ風となり、主にビデオ映画(オリジナルビデオ)の俳優に定着した[6]。
1989年のVシネマ第1作『クライムハンタ- 怒りの銃弾』(主演:世良公則)をはじめ、『難波金融伝・ミナミの帝王』や『仁義』など多くの出演作で人気を博し、いつしか「Vシネマの帝王」と呼ばれるようになった[1]。2000年代後半からは再び、テレビドラマや一般映画作品にも出演するようになっている。
1997年、映像製作会社「RIKIプロジェクト」を設立[3]。
2007年、「双子の弟・RIKI[7](本人による演出)」を総合プロデュース。楽曲「魁! ミッドナイト」をリリースする(詳細は後述の#RIKI 名義を参照)。
洋画やアニメなどの声優・吹き替えにも進出。特に2024年の米国SF映画『猿の惑星/キングダム』で評価され、日本語吹き替え版の売り上げ向上に貢献した[8]。
RIKI(アールアイケーアイ リキ)は、竹内力が総合プロデュースした「双子の弟」という設定の人物[7]。
自身による自己紹介の際には、RIKIと書いてR・I・K・I・RIKI(アール・アイ・ケー・アイ・リキ)」と紹介し、メディアにもアール・アイ・ケイ・アイ・RIKIと紹介される。多方面で「RIKIは、竹内本人ではないか?」と触れられるが、当人はあくまでも否定しており、兄の方が3秒早く生まれたと本人が語る。リーゼント姿は、竹内力本人と同じであるがサングラスは必ず着用している。
2007年、RIKIによるデビュー曲となる「魁! ミッドナイト」がリリースがされた。また、この曲のプロモーション活動として『めちゃ×2イケてるッ!』の「やべっち寿司」のコーナーに出演。赤ちゃんの幼児言葉や志村けんのものまねをしたり、岡村隆史とともに長州小力の持ち芸のパラパラ(竹内小力と言われる)を踊ったりとひょうきんな一面を見せ、同番組のナレーターに「あまりのギャップの差に全国民が度肝を抜いた」と言われた。